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ディズニーキャラクターの著作権切れが増える

(この記事は、2024年9月25日に作成したものです。)

ディズニーキャラクターの著作権が今後次々と切れていく予定です。キャラクタービジネスの視点で、どのようになるか考察してみました。

長く愛され、今なお世界中で人気の続くディズニーの象徴的なキャラクターたち。

しかし著作権法の規定により、これらのキャラクターが保護され続けるのには限界が近づいてきています。

最近では、1928年に初登場したミッキーマウスの著作権が2023年末に切れるということで、多くのメディアに取り上げられました。

ミッキーマウスの著作権が切れることで、今後のキャラクタービジネス・エンターテインメント業界に大きな影響を与える可能性があります。

著作権が切れたキャラクターは自由に使える?

著作権が切れることを「パブリックドメイン」といったりします。

著作権が切れた作品については、映画の無断配信やグッズの製造販売について制限がなくなります。モノクロ映画のような、古い映画の上映会等はこういったパブリックドメインを活用しているケースが少なくありません。

しかしながら、ディズニー社はキャラクター名や一部の図についての商標を取得されているため、「ミッキーマウス」という名称や一部のイラストは無断利用できません。

キャラクターの著作権が切れたからといって、安易に商品名や店名に利用すると商標権侵害のリスクが発生しえます。

近年著作権の切れるディズニーキャラクター

キャラクター/作品名初公開年著作権切れ予定年
オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット1927年2023年(既に切れた)
ミッキーマウス(「蒸気船ウィリー」)1928年2023年(既に切れた)
ミニーマウス(「蒸気船ウィリー」)1928年2023年(既に切れた)
プルート1930年2025年
グーフィー1932年2027年
ドナルドダック1934年2029年
※アメリカの著作権

直近では、ミッキーの著作権の期限について論じられることが多くありますが、その他のキャラクターについても次々と期限が近づいてきています。

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ミッキーマウスの著作権は2023年まで?いつ消滅するか解説します

著作権の切れたキャラクターはどのように利用される?

ディズニーキャラクターに限らず、過去にも多くの有名なキャラクターが著作権切れを迎え、ビジネス上で新たな活躍を見せてきました。

たとえば、アリス・イン・ワンダーランドやシャーロック・ホームズは著作権が切れた後も、多くの新作映画や小説、ゲームが作られました。これにより、オリジナル作品の知名度が再度高まり、関連商品の需要が増えるという好循環が生まれています。

対してディズニーキャラクターの場合は、キャラクターの認知も高いため、キャラクタービジネスとしての伸びしろは少なく、前述のような観点でのビジネスの発展は難しいと考えられます。

しかしながら、過去の作品のストーリーや、映像の二次利用をした創作活動の素材としてはニーズが高いものと思われます。

ディズニーキャラクターは人気が高いため、著作権が切れたことで、利用を考える人は多くいるかと思います。
使い方次第では、商標権の侵害になりうるため難しい点も多くありますが、作品ストーリーやイラストのみの活用は多く発生しうると思います。
今後の動向に注目です。

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