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VTuber事務所・カバー社の商標登録

(この記事は、2024年11月28日に作成したものです。)

カバー社の商標の動向について調査してみました

大手Vtuber事務所のカバー社について、業績が好調ということで、最近ニュースで見たことがある方も増えたのではないでしょうか。

今回は、そんなカバー社について、知財の活動動向を調べてみました。

カバー株式会社とは?

2016年設立という若い会社で、Vtuberのコンテンツ配信やライブ、関連グッズの販売・ライセンスによる事業を行っています。

ホロライブ(宝鐘マリン、兎田ぺこら、星街すいせい等が所属)やホロスターズ(夕刻ロベル、アステル・レダ、律可等が所属)の名前を知っている人も多いのではないでしょうか?

下のグラフの通り、ここ数年、波はあるもののマーチャンダイジング事業(グッズ販売)が好調で業績を伸ばしています。

2025年3月期第2四半期決算資料

在籍Vtuberも年々増加しており、現在87名が所属をしています。

商標の動向

商標出願としては、以下の通りとなっており、売上が伸びる前に大規模な投資をして、後に出願が減少傾向。事業拡大の手前でしっかりと備えられていた様子がうかがえます。

出願の内訳を区分数で分けた時には、2021年の途中以降は区分数が増えています。商標の区分の範囲を増やすことから、この頃には想定事業領域を広げているものと思われます。

商標登録の内容

カバー社の商標の多くは、所属Vtuberのタレント名での登録となっています。

人名での登録については、色々と議論もありますが、現状は”一般的に存在しない名前”として登録が可能になっているようです。

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Vtuberはなぜ名前で商標登録をできるのか

登録内容一部抜粋

所属Vtuberの名前に関する商標登録がカバー社によって行われている点は、同社と演者との間の契約に関係しそうです。

この点については、開示がないため詳細は不明。

とはいえ、カバー社が様々なメディア展開で事業を行う上では、カバー社が権利を持っている(権利者になっている)のは理にかなっているといえます。

カバー社の動向と商標出願を照らして分析してみました。所属Vtuberの増加やマーチャンダイジング事業が伸びていることから、今後商標出願のさらなる追加なども考えられそうです。

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