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梅宮辰夫Tシャツのネタはなぜ特許出願なのか?-iP Times.-


(この記事は、7月28日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆お笑い好きな方へ
☆特許出願と意匠出願の違いを知りたい方へ

本記事のここがポイント!!

ロバート秋山さんが行う、梅宮辰夫さんの顔がプリントされたTシャツでの体芸。特許出願されているのはご存知でしょうか。見た目が面白くて笑ってしまうネタなのに、どうして意匠出願ではなく特許出願したのでしょう?考察してみます。

お笑いネタが特許出願?

お笑い好きの人なら誰でも一度は見たことのあるロバート秋山さんによる、梅宮辰夫さんの体モノマネ。

このネタの特許出願については、こちらの記事に面白く&分かりやすく書かれているのでご覧くださいね。

出典 特許6366202号公報

この図面、絵がとてもお上手ですよね。私も図面作成をよくしていましたがこんなに上手に書けません(汗)。このお顔も体もロバート秋山さんそっくりじゃないですか?本来のネタではTシャツの裏のイラスト(図面の21番の符号)には梅宮さんのお顔が来ますよね。梅宮さんのお顔ではなく秋山さんのお顔にしたのは大人の事情からでしょう。
特許公報を見て笑ってしまったのは久しぶりです。

特許出願と意匠出願で迷ったら

ではなぜ意匠出願ではなく特許出願にしたのでしょうか?

本題に入ります。

まずは特許出願と意匠出願について比較していきましょう。

権利内容

特許→機能や構造などの技術

意匠→形、模様、色など外観デザイン(類似デザインもカバーできる)

権利期間

特許→出願から20年

意匠→出願から25年

メリット

特許→見た目が違うが構造など技術が同じものも真似されないようにできる。

意匠→審査請求不要なので権利化までのコストとスピードが一般的に特許より早い。

もしこのTシャツを意匠出願していたら?

意匠権では、類似するデザインはカバーされますが、見た目の全く違うものは権利外。もし意匠出願の場合、見た目が違う他のバリエーションも一緒にたくさん出願しておく必要が出てきそうです。

例えば、Tシャツが透明だったら?模様がついてたら?Tシャツじゃなくスカートやワンピースだったら?などなど。

そうか、特許なら「見た目」ではなく「機能・構造」を権利化できるから今回は特許出願したんですかね。

もちろん、特許と意匠の両方とも出願することもできます。構造なども特徴的だし、デザインも特徴的!という場合は両方とも出願することをオススメします。

実際に私もそういった案件を担当したことがあります。そのときはクライアントの「この商品は機能的にも外観的にもぜひ権利化したい!」という強いご希望がありました。

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