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「ゲーミング椎茸」という語が商標出願された話-iPTimes.-

(この記事は、2023年4月17日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆美味しいものが好きな方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ

本記事のここがポイント!!

先日「ゲーミング椎茸」という商標が出願されました。いったいどういう椎茸なのか気になりませんか?
今回はこの商標出願について詳しく見ていきましょう。

どんな出願?

今回出願されたのはこちらです。

商標速報botより(商願2023-8887号)

こちらのTwitterアカウントは、最近出願された商標を呟いて教えてくれるアカウントです。2023年2月8日のこのつぶやきは、1500件以上もリツイートされています。まさにバズっていますね!

この投稿に対して「光り輝くんですかね?」などといったコメントが挙げられていました。たしかに「ゲーミング〇〇」という名には「虹色に光る」というイメージがありますよね。

今回出願された商標の出願人は「有限会社丸祐植田製茶」です。

そしてこの商標の商品カテゴリ(出願区分)は、第31類(生しいたけ)などでした。出願区分はこの商標を出願した会社が、どんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。

「ゲーミング椎茸」がどんな物なのかをネットで調べてみると、すぐに出願人の会社のウェブサイトに辿り着きました。

有限会社丸祐植田製茶のサイトより

肉厚で美味しそうな椎茸ですね!

「ゲーミング椎茸」の由来については、ホームページに記載されていました。それによると、出願人が運営する格闘ゲームのオンライン大会の賞品に栽培している椎茸を使用、 そこから『ゲーミング椎茸』と呼ばれるようになったとのことです。

他の出願は?

Twitterで「ゲーミング椎茸」の生産者(NAO)さんのつぶやきをみつけました。NAOさんの2023年2月16日のツイートによると

とのことです。

「ゲーミング○○」商標は色々あるんですね。ちょっと気になります。他にもいくつか見つけたので、ここで紹介していきたいと思います。

例えば私が特許庁の検索サイトJ-platpatでまず見つけたのは、「ゲーミングコーヒー(登録第6257845号)」「ゲーミングパン(登録第6252119号)」です。いずれも同じ出願人「株式会社サザコーヒー」より出願されていました。これらはいったいどういうものなのか?とサザコーヒーさんのサイトを覗きましたが、その答えを見つけることは出来ませんでした。

ゲームしながらの飲食に適したコーヒーやパンということでしょうか。

他には、「ゲーミング整体(登録第6416632号)」という語もみつかりました。こちらはビーズ株式会社により出願されています。兵庫県西宮市にある整体院とゲーミング家具ブランドがコラボし、3か月限定で行われたゲーマー専用の整体の企画です。なおこちらの企画は期間限定のため既に終了しています。

ゲームをずっとしていると、肩などがコリますよね。そこをピンポイントでほぐしてもらえたらゲームのパフォーマンスも良くなりそうです。

また「ゲーミンググミ(商願2021-105681号)」は「株式会社メニコン」さんが出願しています。しかし複数の他社がすでにゲーミンググミを発売していたこともあり拒絶査定になっています。

ゲーミングカレーメシ(登録第6655267号)」という語も登録されていました。この語については以前、私が記事にしたことがあります(こちらをご参照ください)。記事を書いた2022年9月の段階ではまだ出願してまもなくということもあり登録の可否が未定でしたが、その後の2022年12月21日に登録査定となっていました。

「ゲーミング○○」と言う商標だからといって、その登録の可否が決まるわけではなく、登録査定になるものもあれば拒絶査定になるものあるようですね。

まとめ

さて、最近ではeスポーツも注目されていますし「ゲーミング○○」商標は今後も増えていくと予想されます。

また今回出願された「ゲーミング椎茸」商標は2023年1月31日に出願されたばかりで、その登録の可否についての審査はまだ始まっていないようです。

今後、この出願が登録になったかどうか、あるいは他の「ゲーミング○○」商標についてもっと知りたい方はJ-platpatをチェックしてみると良いかもしれません。

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