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あの?!「Chatgpt」という語が商標出願された話-iPTimes.-

(この記事は、2023年5月18日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆新しい情報に敏感な方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ

本記事のここがポイント!!

突然ですが「ChatGPT」って聞いたことありますか?今ちょっとした話題のAIチャットサービスです。
そして先日こちらの語らしきものが商標出願されました。
今回はこの商標出願について詳しく見ていきましょう。

Chat GPTとは?

まず今回の出願を紹介する前に「Chat GPT」について簡単に説明します。「GPT」はGenerative Pre-trained Transformerの略で、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットです。

と言われてもなんのことやら?な方のためにさらに詳しく。こちらの入力した質問にかなり精巧な文章で答えてくれるAIサービスで、小説、企画書などの執筆、さらにはプログラミングにも対応しています。文章での検索も可能な点が今までのチャットサービスとは違っていて、すごいんです!

実際に「Chat GPT」を使ってみたい方はこちらから試してみてください。

こういった記事を作成するのにも活躍してくれそう!

試しに「Chatgptという商標出願についての記事を書いて」と依頼してみました。その回答の一部を紹介します。

Chat GPTによる回答の一部抜粋

回答はこの後にもまだまだ続いていました。想像以上に長文で回答をしてくれました。すごいですね!

どんな出願?

さて、そんなChat GPTに関連しているのかいないのか、今回紹介したい商標出願はこちらです。

商標速報botより

今回出願された商標の出願人は「株式会社Kyogoku」です。こちらは主にヘアケア商品を開発・販売している会社です。

あれ?「ChatGPT」ってOpenAIが開発したんじゃなかったですっけ?

この商標は最近出願された商標を教えてくれるTwitterアカウント「商標速報bot」に掲載されていました。そしてこの投稿は300件以上もリツイートされていました。

この投稿に対して、「なぜ通ると思ったのか」や「色んな人を敵に回しそう」といったコメントが挙げられていました。

また寄せられたコメントの中には「ゆっくり茶番劇問題の二の舞になりかねない」という意見もありました。「ゆっくり茶番劇」についてはこちらの記事をご参照ください。

またこの出願と同じ出願人により、以下の商標も出願されました。

商標出願第2023-22073号より

こちらは「美容」に関係がありそうですし、出願人の事業内容に沿ったものという感じがします。また美容に関するAIチャットサービスなのかな?と出願された理由が推測されます。

出願意図は?

今回の出願にはどんな意図があったのか推測していきたいと思います。意図を探るために出願区分を調べてみました。

これら商標の商品カテゴリである出願区分は、第9類(インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイルほか), 16類(事務用又は家庭用ののり及び接着剤ほか), 25類(被服など)です。

出願区分はこの商標の出願人が、どんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。

これら出願区分によると、ネット上で新しいサービスを提供するため、あるいは文具や被服などのグッズを販売するために今回の出願を行ったといったことが想像されますね。

それにしてもこの商標、「GPT」が小文字なのがなんだか気になります。
拒絶理由通知が来たとしても、本家とは異なる!と主張したいのかもしれませんね。

また特許庁の検索サイトJ-platpatを見てみると「ChatGPT」という語は既に区分違いで他の出願人からも出願されていました。

例えば商標出願第2023-17004号は台湾の企業「中国牛犇控股有限公司」により出願されており、出願区分として第34類のたばこなどが選択されていました。

また商標出願第2023-14416号は「上田育弘」さんにより出願されていました。出願区分には第4類(ろうそくなど)、第7類(金属加工機械器具など)、第9類(電気通信機械器具など)、第12類(自動車など)、第13類(火薬など)、第35類(広告など)、第36類(預金の受け入れなど)、第37類(建設工事など)、39類(鉄道による輸送など)、第41類(電子出版物の提供など)、第42類(ウェブサイトの作成又は保守など)、第45類(電気通信に関する情報の提供など)が選択されていました。

いずれの商標もまだ出願されたばかりで、現時点では審査が始まっていないようでした。

今話題の語は、色んな人が区分違いで出願しようとするということかも知れませんね。

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OpenAI、「GPT」商標の早期権利化を申請するも却下

まとめ

今回紹介した「Chat GPT」関連の商標はいずれも2023年2月に出願されたばかりで、登録の可否についての審査はまだ始まっていないようです。

今後、これら出願が登録になったかどうか知りたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。

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