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商標のマークを徹底解説!R(®)・TM・SM・C(©)の違い

この記事では商標関連のマークについて解説します。

普段過ごしていて、商品パッケージなどに®や©などのマークを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

今回は、代表的なR(®)・TM・SM・C(©)のマークについて解説していきます。

R(®)は「登録商標」マーク

Rは「登録商標」のマークです。

「Registered Trademark(登録された商標)」の頭文字Rをマークとして使用している形となります。

® と表記されるため「マルアール」などと呼ばれることもあります。

Rマークの表示義務はない!

実はRマークは海外の商標制度における登録商標マークであり、日本国内ではRマークの表記は義務付けられていません。

日本での正規の商標登録表示は『登録商標第〇〇〇号』となり、特許庁でもこの表記方法が推奨されています。

いづれにせよ日本国内ではRマーク、正規表記である 『登録商標第〇〇〇号』 共に表記は義務付けられていません。

登録商標であることを表記しても、しなくても良いというわけですね。

ただし、守りたいデザインやロゴなどに登録商標の表記を付けることで、商標登録済であることをアピールでき、デザイン盗用などの抑止力効果になることは期待できます。

登録商標ではないのにRマークを表示すると法律違反!?

逆に、商標を取得していないのにRマークや 『登録商標第〇〇〇号』 などの表記をすると、「虚偽表示」の扱いとなり違反行為となる場合があるので注意してください。

もし「虚偽表示の罪」に問われた場合、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金刑を課せられます。

まだ登録済みではない商標にRマークを使用するのは、法律違反という大きなリスクが伴うのでやめておきましょう。

登録はまだだけど商標であることをアピールしたい!という場合はこの後に説明するTMマーク(商標マーク)を表示するのが違反の危険性もないためおすすめです。

TMは「商標」マーク

TMは「Trade Mark(商標)」からきており、単に「商標」を意味するマークとなります。

「登録商標」ではないため、未出願の商標や出願中の商標において、商標であることをアピールするために使われることが多いです。

TMマークは未登録、出願中の商標につけよう

登録されていない商標に対しRマークや 『登録商標第〇〇〇号』 などを表記することは法律で禁じられており、違反すると刑事罰に課せられます。

まだ登録が完了していないけど商標であることをアピールしたい場合はTMマークを活用しましょう。

SMは「役務商標」マーク

SMは「Service Mark(役務商標)」を意味します。

ロゴや名称のように実体を持たない、サービス自体に商標を主張したい場合はこちらのSMマークが使用されます。

バス、タクシーなどの車両輸送やレストランなどの飲食提供サービスなどはこの役務商標に含まれます。

RマークやTMマークと同様、日本国内において表示義務はありませんが、慣習的に使用されてる場合があります。

C(©)は「著作権」マーク

見かけることの多い©は「Copyright(著作権)」の頭文字をとったものです。

本などの著者名の近くに©がある場合、作者に著作権があることを意味します。

出願手続きをして取得する商標権と違い、著作権は著作物が創作された瞬間から発生するのが大きな違いです。

実はこちらのCマークも表示義務はありません。

著作物には自動的に著作権が発生するため、Cマークの有無にかかわらず法的に保護されていることになります。

Cマークが入っていない創作物を無断利用などした場合も、著作権侵害として処罰されるというわけです。

とはいえ、”Cマーク=著作権”という認識が広く根付いているため、著者名周辺にCマークを表記することで、著作権が発生していることをアピールし、著作権侵害などの抑止力になる効果はあるでしょう。

商標関連のマークの出し方

PC(Windows)を使用した商標マークの出し方

マイクロソフトオフィスのWordで®や©などのマークを出したい場合、

  • Rマーク(®):Ctrl キーと Alt キーを押しながら R キー
  • TMマーク(™):Ctrl キーと Alt キーを押しながら T キー
  • Cマーク(©):Ctrl キーと Alt キーを押しながら C キー

の操作でそれぞれのマークを出すことができます。

Wordを使用した書類作成などで商標マークを入力したい場合は、上記のショートカット入力が最も早くマークを出すことができ便利です。

また、「r」「tm」「c」をそれぞれ入力して予測変換することでも商標マークを出すことができます。

ExcelなどのWord以外のマイクロソフトオフィスや、インターネット検索などのブラウザ上やで商標マークを出したい場合は、上記のコントロールキーを使用したショートカット入力はできなくなっているので予測変換による入力方法を使用してください。

iphoneを使用した商標マークの出し方

iPhoneでもPCでの入力と同様に、「r」「tm」「c」を入力して予測変換でそれぞれの商標マークを出すことができます。

もしくは、

  • Rマーク(®):「まるあーる」と入力して予測変換
  • TMマーク(™):「とれーどまーく」と入力して予測変換
  • Cマーク(©):「こぴーらいと」と入力して予測変換

でもそれぞれの商標マークを出すことができます。

入力スピードとしては 「r」「tm」「c」を入力して予測変換 のほうが早いですが、お好みの入力方法を試してみてください。

商標のマークの表示位置はどこがいい?

商標マークは法的表示義務がないので、位置の指定も特にない

まず、商標関連のマークはRマーク、TMマークなどすべてのマークにおいて表示義務はありません。

表示してもしていなくても問題がないため、マークの表示位置も特に規定は定められていません。

ですが、Rマーク=「登録商標マーク」という認識は日本国内でも広く根付いており、商品パッケージなどに®の表示をしている企業は多いです。

登録商標の右下、右上にマークを表示させるケースが多い

マークの位置にルールはありませんが、商品パッケージなどのロゴデザインを見ていると商品名の右下、右上にマークを表示させているケースが特に多いです。

日本語の文章は左から右に目を移動させるので、一番最後に目に留まるのがこの右上、右下の位置なのだと思います。

商標マークは、商品名やロゴデザインが登録商標である、商標出願中であることをアピールするためのマークなので、手に取った人から最も見やすい位置に表示させるのが良いでしょう。

右下に表示しているパターン
右上に表示しているパターン

商標のマークのまとめ

  • Rは「登録商標」
  • TMは「商標」
  • SMは「役務商標」
  • Cは「著作権」
  • すべてのマークにおいて法的な表示義務はない(表示してもしなくてもOK)
  • 商標登録済みでない商品などにRマークをつけるのは違法なのでNG!

今回は商標関連のマークについて解説しました。

R・TM・SM・Cのすべてのマークが、法的な表示義務はないというのが意外でしたね。

ただ、マークがついていなくても商標権、著作権において法的に保護はされているというのが心強いポイントですね。

マークの法的表示義務はありませんが、第3者への権利のアピールとしてマークの表記は分かりやすく、効果的ですのでぜひ活用してみてください。

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