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世界の知財関係者が香港に集結!「BIP Asia 2026」が11月19・20日に開催

「知財」というと、特許や商標を「守る」話を思い浮かべる方も多いかもしれません。

でも今、知財をめぐるビジネスは大きく広がっています。

技術やブランドをどう企業価値につなげるのか。知財をどう評価して投資や資金調達につなげるのか。スポーツ、コンテンツ、AIなど、新しい産業の中でIPをどう活用していくのか。

そんな「知財×ビジネス」の最前線を世界の専門家や企業、投資家、政策担当者と議論する国際フォーラムが、香港で開催されます。

Business of IP Asia Forum(BIP Asia)2026は、2026年11月19日(木)・20日(金)の2日間、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されます。

第16回となる今年のテーマは、

「Powering Commercial Success through IP and Innovation」

です。

知財を保護するだけでなく、投資、技術移転、事業化、ブランド、スポーツ、海外展開など、知財をどうビジネスの成長につなげるかが幅広く取り上げられます。

知財タイムズは、BIP Asia 2026の公式メディアパートナーになりました。

今回は、BIP Asia 2026の注目ポイントや、今年ぜひチェックしておきたいテーマをご紹介します。

そもそも「BIP Asia」とは?

BIP Asiaは、香港特別行政区政府と香港貿易発展局(Hong Kong Trade Development Council:HKTDC)が共同で主催する、知的財産をテーマとした国際フォーラムです。

世界各国から知財権者、投資家、専門家、ビジネスリーダーなどが集まり、知財をめぐる最新動向や知見を共有するだけでなく、ビジネス上のつながりをつくり、新たなパートナーシップを探る場として開催されています。2026年で第16回を迎えます。

つまり、「知財の専門家だけが集まる学術的な会議」というよりも、知財を実際のビジネスにどう活かすかを考えるフォーラムという位置づけです。

前回は38の国・地域から3,300人以上が参加!

その規模もかなり大きなものです。

2025年のBIP Asiaには、38の国・地域から3,300人以上が参加し、100人を超える著名なスピーカーが登壇しました。Innovation and IP Marketでは25以上のイノベーションプロジェクトも紹介されています。

過去の登壇者を見ると、WIPO(世界知的所有権機関)や欧州特許庁(EPO)、中国国家知識産権局といった知財機関に加え、NVIDIA、Sony、Canon、Toyota Industries、Huawei、Louis Vuitton、Siemensなど、実に幅広い企業・組織が並んでいます。

「特許」「商標」だけでなく、技術、ブランド、投資、経営まで話が広がっていくのが、BIP Asiaの面白いところです。

2026年のテーマは「知財をどうビジネスの成功につなげるか」

2026年のBIP Asiaが掲げるテーマは、

「Powering Commercial Success through IP and Innovation」

です。

公式Brochureでは、知的財産を単にイノベーションを守るための仕組みとして捉えるのではなく、企業の競争力を高め、投資を呼び込み、新しい成長機会を生み出す「資産」として位置づけています。

言い換えれば、

「知財をどう守るか」から、「知財でどうビジネスを伸ばすか」へ。

これが2026年のBIP Asiaを理解する一つのキーワードになりそうです。

特許を持っている企業だけの話ではありません。

ブランド、デザイン、コンテンツ、技術、データなど、「他社とは違う価値」をビジネスにしている企業にとって、知財はますます経営そのものに近いテーマになっています。

BIP Asia 2026で注目したいテーマ

2026年のFact Sheetでは、予定されているテーマが大きく「Legal」「Business」「Market Focus」に分けて紹介されています。

その中から、特に注目したいものを見ていきましょう。

知財の保護からクロスボーダーリスクまで

まず「Legal」の分野では、

  • IP Protection & Enforcement(知財の保護・権利行使)
  • Policy and Regulations(政策・規制)
  • Dispute Resolution & Arbitration(紛争解決・仲裁)
  • Cross-border IP Risks(クロスボーダーの知財リスク)
  • IP Training Programme(知財研修プログラム) 

などが予定されています。

海外に商品やサービスを展開すると、知財の問題も一気に国境を越えます。

権利保護だけでなく、紛争解決や仲裁、各国の制度やクロスボーダーリスクまで扱われるのは、国際ビジネスに関わる企業にとって気になるところです。

知財で「資金調達」! IP Financingにも注目

今年の「Business」分野で予定されているのが、

  • IP Financing, Valuation & Investment
  • Play × IP(Brand Rejuvenation via Technology)
  • Sports × IP(Technology in Competitive Sports)
  • IP Portfolio Management

といったテーマです。

テクノロジーを活用したブランドの再活性化、スポーツ×知財、知財ポートフォリオの管理・活用などがテーマとして掲げられています。 

中でも注目したいのが、IP Financing, Valuation & Investment(知財を活用した資金調達・価値評価・投資)。技術やブランドなどの知財・無形資産をどう評価し、投資や資金調達につなげていくのかというテーマです。

「良い特許を取る」「ブランドを守る」というところで終わらず、そのIPにどんな経済的価値があるのか、そしてどう事業成長につなげるのか。

今回のBIP Asiaが掲げる「Powering Commercial Success through IP and Innovation」を象徴するテーマの一つと言えるでしょう。

「Sports × IP」にも注目! 2026年はWIPOもスポーツIPを大きくフィーチャー

そして今年、ぜひ注目したいのが「Sports × IP」です。BIP Asia 2026では、Business分野のテーマとして、Sports × IP(Technology in Competitive Sports)が予定されています。

実は2026年、スポーツと知財は世界的にも注目度の高いテーマになっています。WIPOは2026年の「世界知的財産の日(World IP Day)」のテーマに、

「IP and Sports: Ready, Set, Innovate」

を掲げました。

WIPOのDaren Tang事務局長も、スポーツではクラブや大会のブランド、放映、スポンサー契約から、競技パフォーマンスを支える技術まで、知財が重要な役割を果たしていることを強調しています。(WIPO)

WIPOが2026年に発表したデータでは、2016~2025年の10年間にスポーツ関連特許は年平均7.6%で増加。商標は6.1%、意匠は8.3%の伸びを示し、スポーツ関連の知財活動が拡大していることも明らかになっています。(WIPO)

いまやスポーツビジネスは、競技だけの世界ではありません。

ウェアラブル端末、センシング、AIによるデータ分析、スポーツ用品、チームブランド、映像配信、スポンサー、ライセンス――。

テクノロジーとブランドとコンテンツが交差する、大きなIPビジネスになっています。

BIP Asia 2026で「Sports × IP」がどのように語られるのか、楽しみなテーマの一つです。

「Play × IP」―ブランドIPをどう成長させる?

もう一つ、ビジネスサイドの人にとって気になるのが、

Play × IP(Brand Rejuvenation via Technology)

です。「テクノロジーによるブランドのRejuvenation(再活性化)」という切り口が示されています。

ブランドやコンテンツを持っている企業にとって、「IPを持っている」こと以上に重要になっているのが、そのIPをどう展開し、新しい顧客や市場につなげるかです。

アニメ、マンガ、映画、ゲーム、キャラクターなど、日本でもIPを軸にしたビジネスへの関心が高まっています。現時点では、BIP Asia 2026でこれらに特化したセッションの詳細までは公表されていませんが、ブランド活性化やIPの事業化といったテーマは、コンテンツIPに関心のあるビジネスパーソンにとっても注目したいポイントです。 

コンテンツIPに興味があるなら「AsiaIPEX」もチェック!

アニメやマンガ、映画、キャラクターなど、コンテンツIPのビジネスに興味がある方には、HKTDCが運営する「Asia IP Exchange(AsiaIPEX)」もぜひチェックしておきたいところです。

AsiaIPEXは、世界各地のIPを紹介し、IPを持つ側と利用したい企業などをつなぐオンラインプラットフォーム。その中の「Creative Hub」では、出版、映画、キャラクター、デザイン・ライセンスなどのクリエイティブIPが紹介されています。

前回のBIP Asia 2025では、会場内にもAsiaIPEX Creative Hubの展示エリアが設けられ、コラボレーションやライセンス展開を想定したクリエイティブIPが紹介されました。

せっかく香港まで足を運ぶなら、カンファレンスだけでなく、こうしたクリエイティブIPのビジネス展開にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

IP GoGlobal―知財を海外ビジネスにつなげる

「Market Focus」では、

  • IP GoGlobal
  • APEC
  • Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area(粤港澳大湾区:GBA ※香港・マカオと広東省の主要都市からなる巨大経済圏 )

が予定されています。

せっかく優れた技術やブランド、コンテンツを持っていても、海外市場で権利を守り、パートナーを見つけ、ビジネスとして展開できなければ価値を十分に活かせません。

香港を起点に、中国本土やAPECを含む海外市場へ知財をどう展開していくのか。

日本企業にとっても興味深いテーマになりそうです。

AI・ロボティクスなど最新技術が集まる「Innovation and IP Market」

会場でぜひ立ち寄りたいのが、Innovation and IP Marketです。

ここは大学や研究開発機関、起業家が最新のプロジェクトやIPを紹介し、知財サービス事業者とも交流できる展示・ネットワーキングエリアです。

研究機関や起業家による最新プロジェクト・IPの紹介と、専門サービスや相談を一つの場所で提供するone-stop showcase and networking platformとの位置づけです。

AI、ロボティクス、ヘルステックも

「Inno Showcase」の分野として、

AI、Smart City、Health Tech、Robotics、Smart Manufacturing、Sustainable Tech

などが挙げられています。

さらにIP Service Providersとして、

IP Legal Advice、IP Management、IP Business Strategy

も紹介されています。

つまり、

新しい技術を見る → IPについて相談する → 事業化やパートナーを考える

という流れを、同じ会場でつなげられるわけです。

カンファレンスを聞くだけではなく、ここでどんな技術や企業に出会えるのかもBIP Asiaの楽しみの一つでしょう。

人脈づくりもBIP Asiaの大きな魅力

BIP Asiaでは、

  • IP Legal Knowledge
  • Business Applications & Opportunities of IP
  • Market Insights
  • Workshops on IP Best Practices
  • Networking Occasions
  • IP Showcases

といった多彩なプログラムが予定されています。

注目したいのがNetworking Occasions。

世界各国から知財権者、企業、研究機関、専門家、投資家などが集まるイベントだけに、「誰と出会えるのか」という点も重要です。

公式資料でも対象者として、

IP Owners、IP Users、Service Providers、Policymakers、R&D Collaborators、Investors and Entrepreneurs

が挙げられています。

弁理士や弁護士、企業の知財担当者だけでなく、大学・研究機関、スタートアップ、ブランドオーナー、メーカー、VC・エンジェル投資家まで参加対象です。

「海外のIPビジネスのプレイヤーと直接話してみたい」という人にとっても、面白い機会になりそうです。

同時期には「Entrepreneur Day」「DesignInspire」も!

さらに2026年は、BIP Asiaだけではありません。

HKTDCが展開する「Innovation & IP Week」の一環として、同じ香港コンベンション&エキシビションセンターで、

BIP Asia 2026:11月19日~20日
Entrepreneur Day:11月19日~20日
DesignInspire 2026:11月19日~21日

が予定されています。(HKTDC)

知財、スタートアップ、デザイン、テクノロジー。

それぞれ別々の領域のように見えて、今のビジネスではどんどん境界がなくなっています。

この時期に香港を訪れれば、「知財+イノベーション」の大きな流れをまとめて体感できるのも魅力です。

BIP Asia 2026は参加登録受付中!知財タイムズユーザー割引あり

「行ってみたい!」という方は、すでに参加登録がスタートしています。

Full Passの通常料金はHKD 2,150(約275米ドル)ですが、知財タイムズの公式メディアパートナー特典で、知財タイムズのユーザーはHKD860で参加することができます。

こちらの特別ページからお申し込みください。

Full Passには、

  • 会場でのカンファレンスセッションへの参加
  • 対面でのビジネスネットワーキング
  • フォーラム終了後1か月間のオンライン録画視聴

が含まれます。

BIP Asia 2026 開催概要

項目内容
イベント名Business of IP Asia Forum(BIP Asia 2026)
開催日2026年11月19日(木)・20日(金)
会場Hong Kong Convention and Exhibition Centre, Halls 1B-C
開催地香港
主催香港特別行政区政府、Hong Kong Trade Development Council(HKTDC)
テーマPowering Commercial Success through IP and Innovation
通常参加費HKD 2,150(約USD 275)
特別参加費HKD 860
知財タイムズ読者は、特別割引で参加できます!
BIP Asia 2026 特別参加登録ページ

「知財」という言葉から、特許出願や権利侵害対策だけを思い浮かべていた人にとっても、今回のBIP Asiaはかなり刺激的なイベントになりそうです。

知財ファイナンス、ブランド、スポーツ、AI、技術移転、海外展開・・・

世界の知財・ビジネス関係者と交流しながら、IPビジネスの最前線に触れられる2日間。

香港まで足を運んでみてはいかがでしょうか?

登壇者やセッションなどの詳細プログラムは、今後も随時更新されるので、公式サイトを要チェックです!

▶ Event Dates for Business of IP Asia Forum 2026

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