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アパレルブランドの商標の取り方!人気3ブランドの商標区分と種類を徹底解説!

主要商品のほか、周辺小物やインテリアなど商品展開の幅が広いアパレルブランド。どこまで商標を取ればいいか悩む人も多いでしょう。

そこで今回は、アパレルブランドの商標の取り方を解説します。

有名ブランド3社が実際に取得している区分と商標の種類も解説していますので、参考にしてみてください。

<この記事でわかること>
・商標の基礎知識(区分・種類について)
・アパレルブランドが取るべき商標区分
・有名アパレルブランドがどのように商標を取得しているか

区分とは

商標の区分とは商品・役務のカテゴリーのことで、全部で45種類。1区分出願するごとに費用がかかります。

また、商品やサービスの詳細=「指定役務」を指定する必要がありますが、こちらは何個指定しても追加の費用は発生しません。

詳しい内容はこちらで解説しています。
商標の区分とは?

種類とは

商標は、文字・ロゴ・音声・形状など、形式も様々です。

詳細はこちらの記事で解説していますので、確認しておいてください。
商標の種類!現役弁理士がわかりやすく解説します!

アパレルブランドが取得すべき区分

洋服や靴などアパレルの主要商品の区分は25類です。

加えて、サングラスなら9類、バッグなら18類、セレクトショップは35類と、一口にアパレルと言っても該当する区分は扱う商品や事業展開の仕方により異なります。

詳しくは、下記の一覧表をご覧ください。

区分内容備考
03洗浄剤、化粧品化粧品に加え、香水シャンプーも3類に該当します。
09科学用、電気制御用などの機械器具サングラスを扱う場合9類になります。
14貴金属、身飾品、時計ピアスネックレス腕時計などは14類です。
18革、旅行用品、馬具カバン財布などは18類に該当します。
25被服、履物洋服和服ベルトマフラーetcアパレルで扱う商品の多くが25類に該当します。
26裁縫用品ヘアバンドシュシュなど貴金属以外の身飾品は26類です。
35広告、事業の管理、小売・卸売セレクトショップECサイトなどの小売業が35類に該当します。

主なところを紹介しましたが、文具類やインテリアなど幅広く商品展開する可能性があるアパレルブランド。

該当する区分をすべて取得すると、かなりの費用がかかる場合もあります。

主力商品に絞って出願する・事業の展開次第で後から出願するなど、自社に合った取得の仕方を選びましょう。

モデルケースで解説!商標取得の費用

商標の取得費用の相場は1区分・5年間での出願の場合、約17万円です。

  • 合計費用:173,400円
  • (内訳)特許庁費用:53,400円
  • (内訳)弁理士費用:120,000円 (弁理士会調べの平均費用)

ロゴ・カタカナ表記の商標で2区分・5年間でとった場合の費用を見てみましょう。

ロゴ2区分取得340,000円
カタカナ2区分取得340,000円
合計680,000円

弁理士費用は事務所によって多少上下しますが、上記が平均的な費用感です。

使用するロゴや該当する区分などを全て取得できれば安心ですが、2種類を2区分取得しただけでも5年間で約70万円の費用がかかります。

予算や事業内容を考慮し実際どこまで取得しておくべきなのかを決めるのが商標取得のポイントとなってきます。

それでは実際に有名3社の取得している商標について解説していきますので、参考にしてみてください。

NERDYの事例

NERDYとは

出展:NERDY公式HP(https://whoisnerdy.jp/

NERDYは、ニューヨークのストリート文化にインスピレーションを受けて生まれた韓国発のストリートファッションブランドです。

2017年にブランドを立ち上げて以降、K-POPアイドルなどの着用によるPR効果もあり、瞬く間に韓国を代表するファッションブランドへと成長しました。

当初はオンラインのみでの展開でしたが、2018年にソウルにオープンしたフラッグシップストアを筆頭に、現在は韓国で4店舗、そして2019年には原宿にもオープン。

お洒落な家のような店舗デザインや、すべての店舗に併設しているカフェなどSNS映えする空間演出でも人気を集めています。

NERDYが取得している商標

NERDYは下記の商標を取得しています。

  • ローマ字表記 (左上)
  • ロゴ     (3個)
NERDY商標

出典:J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

ブランドを立ち上げた2017年の時点ではローマ字表記のみの取得で、2020年にロゴ①(左下)、そして2021年にロゴ②/③(右2つ)を取得しています。

各商標の取得区分は以下の通りです。

ローマ字表記03,09,25,35,43
ロゴ①18
ロゴ②/③03,09,14,18,24,25,26,35

NERDYの特徴

NERDYは計4つの商標を複数区分で取得しています。
かなりしっかりと権利を守ろうとしていることが伺えます。

ロゴ①の出願は2020年、ロゴ②/③の出願は2021年なので、新たなロゴができたらしっかりと商標登録を行なっていることがわかります。

取得の区分で見てみると、ロゴ①は18類(バック類)のみで取得をしています。
推測ですが、ロゴ①はローマ字表記で取得しているものとほぼ同様の見た目なため、ローマ字表記で取得している区分は取得せず、ローマ字表記では取得していない18類のみロゴ①で取得したのではないでしょうか。

NERDYの様に、ロゴの改変や追加があったら商標登録を忘れず行いましょう。

COHINAの事例

COHINAとは

COHINA

出典:COHINAホームページ(https://cohina.net/

COHINAは、身長155cm以下の小柄な女性向けファッションブランドです。

2017年に創業して以来、オンラインストアのみという販売スタイルで展開。

2021年には、初の試着専用路面店舗「COHINA Limited Fitting Store」を5月〜9月の4か月限定でオープンし、開催期間を延長する好評ぶり。

Instagramのフォロワーは2021年4月の時点で18万人を超え、インスタライブによる販売にも注目が集まっています。

COHINAが取得している商標

COHINAは下記の商標を取得しています。

  • ローマ字表記 (上)
  • ロゴ     (下)
COHINA商標

出典:J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

COHINAの商標取得の仕方はシンプルで、ローマ字表記とロゴをセットで取得しています。

各商標の取得区分は以下の通りです。

ローマ字表記09,14,18,25,35
ロゴ09,14,18,25,35

COHINAの特徴

COHINAのようにローマ字表記とロゴをセットで取得するのは、とてもオーソドックスな商標の取り方です。

取得している区分を見ても、25類の被服のほか14類のアクセサリーやメガネ、18類のカバンなどアパレルショップに必要最低限のものに絞られています。

9類の科学用、電気制御用などの機械器具を取得しているのはサングラスを取り扱うためでしょう。ECサイトで販売も行っているので、35類も併せて取得しています。

こういったオーソドックスな取得の仕方をした場合、後から事業が思わぬ方向に拡大した際には、該当する区分を追加で取得することもできます。

fabric tokyoの事例

fabric tokyo イメージ画像

出典:FABRIC TOKYOホームページ(https://fabric-tokyo.com/

「Fit Your Life」をコンセプトに、高品質低価格のD2Cオーダースーツブランドを展開するFABRIC TOKYO。

2014年にインターネットを使ったオーダーメイドサービス(当初のサービス名は「LaFabrics」)をリリースし、2016年からは全国各地で実店舗も展開。

店舗でサイズを測定するとその情報がクラウド上の「カラダID」に保存され、実店舗はもちろんネット上でも気軽にオーダーすることができます。

他にもD2Cブランドのクリエイターを支援するプログラム「Original Lab」、“家専用スーツ”などの開発によりリモートワークをサポートする新コンセプト「HOME BIZ」といった時代を先取りする取り組みを次々に発表しています。

FABRIC TOKYOが取得している商標

FABRIC TOKYOは、合計17個の商標を取得・出願しています。

  • ローマ字表記 (12個)
  • ロゴ     (5個)
FABRIC TOKYO 商標

出典:J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

17個の商標の中から4つをピックアップしました。

それぞれの商標の取得区分は、以下の通りです。

サービス名(ローマ字表記・右上)09,35,40,42
ブランドコンセプト(ローマ字表記・右下)09,25,35,40,42,45
ブランドロゴ①(左上)14,25,35
ブランドロゴ②(左下)09,14,25,35,40,42

FABRIC TOKYOの特徴

FABRIC TOKYOは、17個という取得個数からもうかがえる通りかなりコストをかけてブランドを守っています。

ロゴ①はFABRIC TOKYOのリリース当初の名称である「LaFabrics」のロゴで、リリースした2014年に出願。その後、ブランド名変更のたびに新しいロゴの商標を取得し、2020年に出願したロゴ②が最新です。

繰り返しになりますが、ロゴを変更した際にはすぐに商標登録をすることが大切です。

また、「カラダID」「ホワイトフライデー」「クラウド接客」「HOME BIZ」「Original Lab」などサービス名やコンセプトの多くも、その都度商標を出願しています。

FABRIC TOKYOのように大事なサービス名などはその都度商標を取得できれば安心ですが、その分コストもかかります。取得する区分を絞る、事業の拡大に合わせて段階的に取得するなど自社の状況にあった取得の仕方を探しましょう。

まとめ

今回はアパレルブランド3社の商標について解説しました。

それぞれ異なった取り方をしていますが、各社の戦略を見ていると以下の特徴があります。

  • 事業展開・事業規模に応じて段階的に商標を取得している。
  • 共通のロゴ+サービス名として使用することでブランドの統一感を出している。
  • ブランドロゴは変更のたびに商標登録している。
  • ブランドラインを増やしたら、追加で商標登録を行っている。

商標登録が遅れると、他社が商標権を先に取ってしまうこともあります。

そうなると製品名を変えなけばならず、多額の費用が発生してしまう場合もあります。商品やサービスを開発したら、すぐに特許事務所に相談をしましょう。

商標出願の特許事務所選びは特許出願ラボにお任せください!
上記のような区分選びなど、商標出願のプロである弁理士が最適な方法をご提案します。

まずはお気軽にご相談ください。

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