小さくなって売り上げアップ!?アタックの特許のヒミツ【身近な特許事例の紹介】
知的財産権というとあまり馴染みのない言葉ですが、実は知財で守られている商品は身近にたくさんあります!
今回は洗濯洗剤のアタックについてご紹介します。
コンパクトな洗濯洗剤「アタック」
1987年に発売された「アタック」。
「スプーン1杯で驚きの白さに」のキャッチコピー通り、少量で洗浄力の高いコンパクトな洗濯洗剤として注目を集めました。
今でこそ液体洗剤やジェルボールが主流になった洗濯洗剤ですが、2000年代初頭まではアタックの立方体の箱がどの家庭にも置かれていた様に思います。
アタック発売以前の洗濯洗剤は、オイルショックの影響もあり4kg前後の特大サイズの洗濯洗剤が主流でした。
1回の洗濯で使用する量もコップ1杯分と、今では考えられない多さだったそうです!
そんな中、片手で持てる4分の1サイズのパッケージ、スプーン1杯分の洗剤で汚れが落ちるアタックが、どれだけ便利な洗剤として当時受け入れらたかは想像に難くありません。
昔の洗濯洗剤が、そんなに大容量サイズだったなんて驚きでした。
洗濯洗剤は消耗品なので、気軽に買えるくらいのサイズでないと買い出しもなかなか億劫です。
ほんの30年強で、大容量サイズの粉末洗剤から片手で運べるアタック、手のひらサイズのジェルボールまで来て、今後洗剤がどのように進化していくか楽しみですね!
アタックの特許についてご紹介
アタックは洗剤の製造技術、容器やスプーンにいたるまでさまざまな知財権で守られています。
「高密度化造粒技術」と呼ばれる、洗剤粒内の空洞を減らす製造技術で、アタックの特徴であるコンパクトなサイズ感を実現しました。
高密度化造粒技術は、もともとは別部署のプリントのトナーを製造する技術として発明されました。
開発会社である花王の、部署内で技術を独占せずに共有し合う姿勢が、アタック誕生に繋がりました。
優れた知財は、ジャンルの垣根を超えて優れた商品を生み出すんですね!
特許は日常生活にあふれています!
今回はアタックについて紹介しました。
日常生活には、知財権で守られた商品で溢れています!
それだけ知財は物やサービスを提供する上で、非常に重要なのです。
今あなたが扱っている商材ももしかしたら知財で守る必要があるかもしれません。
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