フリクションボールは逆転の発想がすごい!特許解説【身近な特許事例の紹介】
知的財産権というとあまり馴染みのない言葉ですが、実は知財で守られている商品は身近にたくさんあります!
今回は腕時計のボールペン、フリクションボールについてご紹介します。
何度でも書き直せる!インクが消えるボールペン「フリクションボール」
株式会社パイロットコーポレーションから発売されているボールペン「フリクションボール」シリーズ。
一度書いた文字を消して何度も書き直せる今までにないボールペンとして2007年に発売され、その後10年で20億本以上を売り上げた大ヒット商品です。
消せるボールペン、今では当たり前の存在になっていますがとても便利ですよね。
以前はボールペンで書き間違えると修正ペンや修正テープで消すしか選択肢がなかったのを考えると、文字が消せるボールペンというのは画期的です。
修正ペンの上から書き直すとぐちゃっと汚くなってしまうことがありましたが、フリクションボールは消した上からも全く問題なく書き重ねられるのが大きなポイント。
ペン先のラバーで紙をこするとインクが消えるというのも、シャープペンシルと同じ直感的なデザインで分かりやすいですよね!
しかも消しゴムと違い、ラバーで擦っても消しカスが出ないので、とにかく綺麗にメモを残せるところがフリクションボールの素晴らしいところだと思います。
フリクションボールの特許についてご紹介
フリクションボールは、特許と商標権を取得しています。
特許の発明名称は「可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料」、出願人は「パイロットインキ株式会社」です。
フリクションボールのインクには、温度変化で色が変化する「メタモインキ」が使用されています。
インクをラバーで擦った際に摩擦熱が生じることで、インクが無色に変化し、消えたように見えるという仕組みです。
筆跡を削り取る消しゴムと違い、熱で色を変化させているので、擦っても削りカスである消しカスが出ないというわけです。
このメタモインキの技術のおかげで、フリクションボールの消しカスがでない・何度も書き直せるなどの特徴が生まれています。
文字が実際に消えているのではなく、無色に変化しているから消えているように見える、というところに驚きました!一休さんのとんちみたいですね。
特許は日常生活にあふれています!
今回はフリクションボールについて紹介しました。
日常生活には、知財権で守られた商品で溢れています!
それだけ知財は物やサービスを提供する上で、非常に重要なのです。
今あなたが扱っている商材ももしかしたら知財で守る必要があるかもしれません。
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