あのチョコレートは特許で守られていた!【身近な特許事例の紹介】
知的財産権というとあまり馴染みのない言葉ですが、実は知財で守られている商品は身近にたくさんあります!
今回はチョコレートの製法に関する特許についてまとめてご紹介します。
チョコレートの製法に関する特許の身近な例3選
コンビニやスーパーでなにげなく買っているチョコレート。
ほんの百円ちょっとで買える商品の中にも実は工夫がつまっています。
チョコレートの製法に関する3つの特許を紹介します!
焼きあげてるから手に付かない!森永製菓のベイク
チョコレートでお馴染みの、森永製菓から販売されていた「ベイク(BAKE)」。2003年に販売が開始され、2019年に生産終了しています。
焼きチョコというユニークな製品で、製造方法で特許を取得しています。
特許番号は第5997825号、発明名称は「焼成チョコレート及び焼成チョコレートの製造方法」です。
ベイクは、洋菓子のクレームブリュレのように、表面の焦げたカリッとした食感と中の柔らかい食感を同時に楽しめるチョコレート菓子です。
表面が焼成されているため、熱に強く溶けづらいのが特徴。手で持っても、途中でチョコが溶けて手につくことがありません。
2種類のチョコレートから成るチョコレートを形成し、表面を焼き付け焦げ目を発生させる独自の製法で、クレームブリュレのような食感を実現させています。
森永製菓の具材入りチョコレートの製造方法
森永製菓は、他にも多くのチョコレートに関する特許を取得しています。
ナッツやパフなどの、中身の入ったチョコレートを食べたことはありますか?
今では当たり前に売られている具材入りチョコレートにも、美味しさと見た目のきれいさを両立させるため、森永は製造方法で特許を取得しています。
特許番号は第4810369号、発明名称は「具材入りチョコレートの製造方法」です。
従来は、具材入りチョコレート生地を型に流し入れ、そのまま冷やし固める製法が一般的でした。
しかし、この製法は具材が型の一部に偏ったままチョコが固まってしまい、チョコレートから具材が露出してしまい見た目が悪くなってしまうのが問題点でした。
本製法では、まず型に具材入りチョコレート生地を流し込み、その上から具材の入っていないチョコレート生地を流し込んでから固めることで、具材がチョコレートの中央に集まり、表面からの露出を防ぐことができます。
溶けないチョコ!日清オイリオのやまチョコ
最後に紹介するのは日清オイリオから発売されている「やまチョコ」です。
普通のチョコレートが28度以上になると溶け初めてしまうのに対して、やまチョコはなんと45度でも溶けずに形を保つことができる熱に強いチョコレートです。
日清オイリオは熱に強く、溶けにくいチョコレートの製造方法として特許を取得しています。特許番号は第6792100号、発明名称は「チョコレートの製造方法」です。
従来のチョコレートの耐熱性をあげる製法は、チョコレートの口溶けが損なわれるなど、本来のチョコレートとは違う味わいになるのが課題でした。
本発明では、チョコレート生地に含まれるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとリン脂質を独自の割合で配合。その結果、風味を損なわず、かつ生産効率も下げない製法となっています。
特許は日常生活にあふれています!
今回はチョコレートの製造方法に関する特許についてまとめて紹介しました。
焼きチョコや、溶けづらいチョコレートなど、変化球のチョコレート商品は製造方法にもやはりこだわっているんですね。
日常生活に少し目を向けてみると、知財権で守られた商品で溢れています!
それだけ知財は物やサービスを提供する上で、非常に重要なのです。
今あなたが扱っている商材ももしかしたら知財で守る必要があるかもしれません。
心当たりがある方は、まず弁理士へ相談してみましょう!
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