カレーに関する特許3選!【身近な特許事例の紹介】
知的財産権というとあまり馴染みのない言葉ですが、実は知財で守られている商品は身近にたくさんあります!
今回はカレールウやカレーライスのレシピなど、カレーに関する特許についてまとめてご紹介します。
カレーに関する特許の身近な例3選
今まで家やお店で何度も食べてきたカレーライス。カレーというと市販のルーで作るカレーライスを思い浮かべますが、実はさまざまなカレーに関する商品が販売されているんです。
大手企業から個人事業主まで、カレーに関する幅広い特許を解説していきます!
グリコのこだわりカレールウ「ZEPPIN」
お菓子で有名な江崎グリコですが、実はカレーやシチューなど、お菓子以外の食品も多数開発しています。
そんなグリコから販売されているカレールウ「ZEPPIN」。
固形ルウの中にペースト状のルウを入れ込まれているユニークなカレールウ製品です。
ZEPPINは商品そのものと製造方法で特許を取得しています。特許番号は第4493537号、発明名称は「液体またはペースト含有ルウ製品及びその製造方法」です。
従来のルウ製品では、風味を増すために、固形ルウと合わせて、水分量の多いペースト状の材料を別で入れる商品が存在していました。
この場合、固形ルウと別容器に入ったペースト材料を取り出して調理に使う必要があり、作業工程が煩雑になるのがデメリットでした。
本製品では、お菓子の製造技術を活かすことでペースト状の材料を固形ルウ内に含ませることに成功。
風味豊かな味の実現と、作業効率の高さを両立させています。
チューブ型で使いやすい!グリコの「カレーマジック」
お次もグリコから発売されている万能カレー調味料「カレーマジック」。
チューブ型で料理に合わせて使いたい量だけ使用できるのが特徴です。
カレーマジックは商品そのもので特許を取得しています。特許番号は第6214319号、発明名称は「ペースト状調味料」です。
従来のカレー風味のペースト状調味料は、ペーストのために、焦げやすかったり、コクが足りないなどの問題点がありました。
本製品では、粉末油脂をペースト内に調合することで、油脂の分離を防ぎ、容器内で長期間の保存が可能となっています。
また、でんぷんを使用していないため、炒め物などに使用した際も焦げ付きにくくなっています。
出願者は個人経営の飲食店オーナー!焼きカレー
最後に紹介するのは個人が取得している特許です。
福岡にあるカレー専門店が出している「焼きカレー」は、なんとレシピで特許を取得しています!
特許番号は第2691213号、発明名称は「焼きカレー」です。
従来カレーライスはスプーンで食べやすく味も良い家庭料理として親しまれてきた。
どのような調理をしても同じような完成形となり、見た目が単調になりがちでした。
焼きカレーはチーズや卵黄などを視覚的に取り入れることで、カレーライスをより優れたビジュアルに変化させ、かつ味も損なわない調理方法です。
耐熱皿にバターを塗った上にライスを敷き、その上にカレールーをかけ、卵黄が皿の中心に落ちるよう卵を割り入れ、全体にチーズを振りかけてからオーブンで焼き上げたものを焼きカレーとしています。
特許は日常生活にあふれています!
今回はカレーに関する特許についてまとめて紹介しました。
お菓子に強いグリコだからこそ開発されたカレールウは、まさに日頃の事業の積み重ねから生まれた発明と言えますね。
面白いと思ったのが焼きカレーの特許。
変わった材料を使っているわけではなく余ったカレーのアレンジレシピなどで、誰もが思いつきそうなレシピですが、まさか特許を取っているとは驚きです!
出願人も焼きカレーを販売しているカレー屋さんのオーナーということなので、あたりまえですが企業でなくても特許を取得することはできるんだなあと思いました。
焼きカレーの事例のように、個人が特許を取得している事例はたくさんあります。
飲食店を経営している個人事業主の方も、普段から提供しているオリジナルメニューや製品で知財権を獲得することができるかもしれません。
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