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Webメディアの商標の取り方!有名3社の商標区分と種類を徹底解説!

ブログやSNSを活用して自社で情報発信をやっている企業も多いのではないでしょうか。
最近ではWebメディアを立ち上げ、情報発信をする企業も増えてきています。

そんな企業にとって、商標登録はしっかりと検討しておかなければなりません。

今回は大手Webメディア(ウェブメディア)の商標の取り方を解説します。あなたの会社でも商標を取る必要があるかもしれませんので、参考にしてみてください。

<この記事でわかること>
・商標の基礎知識(区分・種類について)
・Webメディアが取るべき商標区分
・大手Webメディアがどのように商標を取得しているか

(執筆:知財部の小倉さん

区分とは

商標の区分は全部で45種類に大分されており、区分数が増えるたびに費用が発生します。区分内で指定商品・指定役務と呼ばれる、商品やサービスの詳細を指定する必要がありますが、何個指定しても追加で費用は発生しません。

詳しい内容はこちらで解説しています。
商標の区分とは?

種類とは

商標には文字・ロゴ・音声・形状など、様々な種類があります。

詳細はこちらの記事で解説していますので、確認しておいてください。
商標の種類!現役弁理士がわかりやすく解説します!

Webメディアが取得すべき区分

「電子出版物」の区分は9類、「電子出版物の提供」の区分は41類になります。
Webメディア(ウェブメディア)を作るのであれば、必ず取得しましょう。

他にも商品展開・事業展開により必要となる区分がありますので、下記の一覧表をご覧ください。

区分 内容備考
9電子出版物こちらは必須で取得しておきましょう。
インターネットを利用してダウンロードされる音楽ファイル画像ファイル、アプリも9類に該当します。
35広告業バナー広告などを設置したり、アフィリエイトで広告収入を得る場合、35類の取得が必要です。
41電子出版物の提供 「インターネットを利用して行う映像の提供」などダウンロードを前提としないコンテンツの提供をする場合は41類が必要です。
42オンラインサービスオンラインによるアプリケーションソフトウエアの提供(SaaS)など、ダウンロードせずに使うソフトウェア提供のサービスは42類に該当します。
45情報の提供 新聞記事情報の提供 、地図情報の提供、占いの情報の提供、ファッション情報の提供は45類に該当します。

全て取得となるとかなりの費用がかかります。
注力事業に絞って出願する事業の展開次第で後から出願するなど、臨機応変に対応しましょう。

モデルケースで解説!商標取得の費用

商標の取得費用の相場は1区分・5年間での出願の場合、約17万円です。

  • 合計費用:173,400円
  • (内訳)特許庁費用:53,400円
  • (内訳)弁理士費用:120,000円 (弁理士会調べの平均費用)

ロゴ・カタカナ表記の商標で2区分・5年間でとった場合の費用を見てみましょう。

ロゴ2区分取得340,000円
カタカナ2区分取得340,000円
合計680,000円

2種類を2区分で取っただけでも、約70万円の費用がかかります。

弁理士費用は事務所によって異なりますが、ざっくりとした費用感は頭に入れておきましょう。

使用するロゴや文字・該当する区分など、全て取得すれば安心ではありますが、予算や事業内容を考慮し実際どこまで取得しておくべきなのかを決めるのが商標取得のポイントです。

それでは実際に有名3社の取得している商標について解説していきますので、参考にしてみてください。

グノシーの事例

グノシーとは

出典:株式会社Gunosyホームページ(https://gunosy.co.jp/service/

グノシーは 株式会社Gunosy が提供する情報キュレーションサービスです。ネット上に存在する様々な情報を独自のアルゴリズムで収集し、評価付けを行い、ユーザーに届けています。

グノシーはエンターテインメント性の強いメディアですが、 株式会社Gunosy はニュースパスという社会性の強いニュースを求めるユーザー向けのサービスも提供しています。

2012年11月に設立され、アプリのダウンロード数は国内で3500万を超えています。

グノシーが取得している商標

グノシーは下記の商標を取得しています。

  • ローマ字表記 (左)
  • ロゴ     (右)

(出典:J-PlatPat:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

基本的な戦略として、サービス名とロゴをセットで商標登録しています。

各商標の取得区分は以下の通りです。

サービス名(ローマ字表記)09,35,36,37,39,41,42,43,45
サービスロゴ09,35,36,37,39,41,42,43,45

グノシーの特徴

グノシーはオーソドックスな商標の取り方をしており、サービス名とロゴを取得しています。さらにサービス内容の拡大に伴って、分類を広げるように登録を広げているようです。

例えば、初めはWebメディアとして必須区分の「 09,35,41,42,45」で登録をしています。次に金融関係の36類、交通系の39類、宿泊や外食系の43類などが追加で登録されています。

スマートニュースの事例

スマートニュースとは

出典:スマートニュース株式会社ホームページ(https://www.smartnews.com/ja/

スマートニュース(SmartNews)は、スマートフォン用のニュースアプリで、スマートニュース株式会社より提供されています。

全国紙をはじめとするニュースメディアと連携し、インターネット上で話題になったニュースを配信し、アプリ上で読めるようにしています。スマートニュースは一度起動すれば、電波状況が悪くなってもニュースが読めるため、とても便利です。

アプリのダウンロード数は日本とアメリカを合わせて5000万ダウンロードを超えています。

スマートニュースが取得している商標

スマートニュースは下記の商標を取得しています。

  • ローマ字表記 (左)
  • ロゴ     (真中)
  • キャラクター (右)

(出典:J-PlatPat:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

スマートニュースはサービス名とロゴをセットで商標登録していることに加え、地球くんというキャラクターも登録されています。

各商標の取得区分は以下の通りです。

サービス名(ローマ字表記)09,35,36,41,42,45
サービスロゴ09,35,36,41,42,45
キャラクター09,14,16,18,21,25,28,35,41,42

スマートニュースの特徴

キャラクターの区分には、キーホルダーの14類、文房具の16類、カバン系の18類などが追加されています。身の回りのものにキャラクターを付けた商品を販売しようとしていることがうかがえます。

その他にも「スマニュー」、「1分アプリ」、「クーペン」などアプリの略称やキャッチフレーズなども商標登録しており、広報活動に力を入れていることが分かります。

クーペンはスマートニュースのCMで千鳥の大悟さんが使っていたフレーズですね。耳に残るセリフなので、他者から商標登録されることを嫌ったのかもしれません。

NewsPicksの事例

NewsPicksとは

出典:NewsPicksホームページ(https://newspicks.com/about/

NewsPicks(ニューズピックス)は、日本のソーシャル型オンライン経済メディア、ニュースサイトです。国内外90以上のメディアから経済ニュースを配信し、NewsPicks編集部のオリジナル記事も配信しています。株式会社ユーザベースの子会社である株式会社ニューズピックスが提供しているサービスです。

ニュースを各業界の著名人や有識者がつけたコメントと共に読むことができるのが特徴で、ダウンロード数は600万を超え、さらに2015年度満足度No.1ニュースアプリにも選ばれています。

NewsPicksが取得している商標

NewsPicksは下記の商標を取得しています。

  • ロゴ(文字) (左)
  • ロゴ(図形) (右)

(出典:J-PlatPat:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

基本的な戦略はグノシーと似ていますが、サービス名も文字のロゴとして商標登録しています。

各商標の取得区分は以下の通りです。

サービス名(文字)09,16,35,41,42,43,45
サービスロゴ(図形)09,16,35,41,42,43,45

NewsPicksの特徴

NewsPicksの取得区分には、印刷物に関する16類が入っています。これは、NewsPicks PUBLISHINGという書籍を刊行する事業もおこなっているためと思われます。

その他、「NextCulture」や「NewSchool」などの文字も商標登録されています。これらの文字はNewsPicksのロゴと合わせて下図のように使われています。ロゴが統一されているため、ブランドイメージに統一感が出るのですね。

出典:UZABASEホームページ(https://www.uzabase.com/jp/news/newspicks-next-culture-studio/

まとめ

今回はWebメディア3社の商標について解説しました。

各社とも異なった取り方をしていますが、各社の戦略を見ていると以下の特徴があります。

  • 事業展開・事業規模に応じて段階的に商標を取得している。
  • 広報活動に使うキャラクターやフレーズを登録し、他者からの防衛もしている。
  • 共通のロゴ+サービス名として使用することでブランドの統一感を出している。

またWebメディアは特に人の目に触れることが多いサービスですが、そうでなくても製品名などをカタログに載せることもあります。商標権を取っていないと、他社が商標権を先に取ってしまうこともあります。

製品リリース前に他社の商標権を侵害していることが分かってしまったら、製品名を変えなけばならず多額の費用が発生してしまいます。商品やサービスを開発したら、すぐに特許事務所に相談をしましょう。

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