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サウンドロゴとは?依頼先から制作後の商標登録まで徹底解説!

企業のCMなどで使われるサウンドロゴですが、

・どんな効果があるの?
・どうやって作るの?

本記事ではそもそもサウンドロゴとはという所から、サウンドロゴの効果や作り方、具体例まで徹底解説します!
作った後の権利についても詳しく解説しているので、この記事を読めばサウンドロゴについて気になる点は全て理解できます!

サウンドロゴとは?

サウンドロゴとは

  • 企業が企業名・企業ポリシーなどを伝えるために作った、音や短い楽曲

のことをさし、主に宣伝広告を目的に制作しています。

ロゴは企業名・ポリシーなどを図形に起こしたものですが、ロゴの音バージョンということです。

有名な例だとファミリーマートの”「あなたと、コンビにファミリーマート」”などがあります。

企業はテレビやラジオ、ネットなどの広告を出すときに使ったり、店内のBGMとして活用しています。

ジングルとは何が違うの?

「サウンドロゴ」に似た「ジングル」という言葉がありますが、これらは使われ方に違いがあります。

サウンドロゴは宣伝広告を目的にしているのに対し、ジングルはシーンの切り替えなどのサインで使用されます。

例えば、テレビ番組でコーナーが切り替わる際や、プレゼンテーションで強調するための音などがジングルです。

サウンドロゴは効果ある?

サウンドロゴはブランディングに非常に効果があります。

特徴的なサウンドロゴは消費者を惹きつけ、企業名や企業ポリシーを効果的に伝えることが可能です。
テレビCMを出している企業のほとんどはサウンドロゴも制作していることから見ても、ブランディングの重要な手法であることがわかります。

また最近はSNSやインターネットの普及により、動画広告が気軽に出せるようになってきました。

いままでテレビCMを出せなかった企業も広告が簡単に出せる様になっているので、動画広告と相性の良いサウンドロゴのニーズは確実に高まってきています。

サウンドロゴのメリット

サウンドロゴのメリットについて整理をすると、下記の3点が挙げられます。

  • ブランドの認知度が上がる
  • ブランドの想起率が上がる
  • 企業のメッセージを伝えられる

ブランドの認知度が上がる

ブランドの認知度を上げるために企業は様々な手法を取りますが、サウンドロゴを使用することで、宣伝の効果を高めたり、消費者との接触回数を増やすことができます。

サウンドロゴは視覚だけでなく聴覚に訴えることができるので、消費者の記憶に残りやすくなります。
またサウンドロゴは音声媒体(ラジオ・店内BGM・屋外BGM等)での接触機会も増えるので、ブランドの認知度を上げるのに非常に効果的です。

ブランドの想起率があがる

ブランド想起とは、消費者がブランドのことを思い出してくれることを指します。

単純想起

またブランド想起には

  • 純粋想起:固有名詞を出さずに思い出すもの Q=知ってる車のブランドは?
  • 助成想起:ヒントを与えて思い出すもの Q=BMWって知ってる?

の2種類があり、ブランディングにおいてこれらの指標を高めることが非常に重要になってきます。

サウンドロゴの使用はこれらの想起率を高めるのに、非常に効果的です。

消費者はサウンドロゴを繰り返し耳にすることで、サウンドロゴを聞いただけで「あのブランドだ!」と認識する様になります。

2020年のブランド・企業名想起率に関する調査でも、想起率の高い企業のほとんどはサウンドロゴを使用し、広告宣伝を行っていることがわかりました。

(日経BP:https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2020/1028wb/

1位のファミリーマートは「あなたとコンビに」だけのメッセージで、68.5%の消費者が企業名を回答できています。

これはサウンドロゴがブランド想起率に大きく影響を与えている証拠でしょう。

企業のメッセージを伝えられる

サウンドロゴには数秒間で、企業のメッセージを凝縮し消費者へ伝えることができます。
特にキャッチーな音やセリフは自然と頭に残り、消費者の間に広がっていきます。

上記のファミリーマートの例だと、消費者の68.5%がファミリーマートの理念やメッセージを認識していることになります。

他にも「新製品が安いケーズデンキ」というケーズホールディングスのサウンドロゴは、53%のユーザーが認識しているという調査結果が出ています。

「新製品が安い」というここまで具体的なメッセージをユーザーに広めることができているのは、サウンドロゴを使用した広告宣伝のおかげでしょう。

サウンドロゴの作り方

サウンドロゴは基本制作会社に依頼することになりますが、楽曲制作に明る人は自分で作るケースもあるようです。

制作会社に依頼する

サウンドロゴはブランディングや動画制作などを行っている会社が請け負ってるケースが多いようです。

他にも音響周り全般(アフレコなど)を積極的に行う制作会社が請け負ったりしています。

料金は企業によって様々なので、一度問い合わせをしてみましょう。

依頼先3選!

アイ・ペアーズ株式会社

ナレーション・CMソングなど幅広い音を使ったマーケティングを支援している企業です。

大手企業のサウンドロゴ制作やプロモーション支援をした実績を持っています。

こちらのページで制作事例を紹介しています。
https://i-pairs.co.jp/service/sound-branding/

https://i-pairs.co.jp/works-musicvoice/

料金は

  • サウンドロゴ制作基本パック: 71,500円(税込)~

で以下の作業が全て含まれます。

  • 2案提案
  • 企画・構成費用(打ち合わせ含む)
  • BGM・SE制作費
  • ボイス・歌収録費用
  • 声優・シンガーギャラ(ランクⅠ)*
  • 無期限使用可能
  • 5~7営業日1stデモ提案(声優・シンガースケジュールによる)

オクターブミュージックオフィス

メジャーアーティストから大手企業や官公庁まで、音に関わる業務をサポートしてくれる企業です。

楽曲制作やプロデュースなど、音楽に非常に高い専門性を持つ企業です。

大手企業のサウンドロゴの制作実績も豊富です。
https://octave-mo.com/works-soundlogo

料金は

  • ¥55,000(税込)〜 ※3日〜で納入

その他オプションで生楽器入れ(プロミュージシャン)なども可能です。

ココナラ

スキルシェアプラットフォームのココナラでも、数多くのサウンドロゴを制作可能なワーカーが登録をしています。

料金は

  • 2,000円~100,000円

とかなり開きがあるので、実際にワーカーの実績やプロフィールを見て判断しましょう。

2021/10時点では、約100人のワーカーがサウンドロゴの制作を募集しています。

https://coconala.com/search?keyword=%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B4

依頼するときの注意点

サウンドロゴは普通のロゴと違って、相手にイメージを見せることができないので、依頼内容をすり合わせるのがとても難しいのが特徴です。

”制作会社に丸投げ”では自分のイメージする物はなかなかできないので、しっかりと

  • 参考になる他社の事例を用意する
  • 企業の理念やコンセプトをしっかりと固める

などをして依頼をするようにしましょう。

またスキルシェアプラットフォームを使用する場合、安価に依頼が可能ですが、ワーカーの実績などをしっかり見定めて依頼をする必要があります。

自分で作る

基本的に自分でサウンドロゴを作るのは困難ですが、最近では様々なツールが出てきて、自分で作るハードルも下がってきてはいます。

しかしサウンドロゴの商標登録を行う時には、

  • CDの音源
  • 譜面

を用意する必要があります。

自分で譜面が書けない場合は、権利化することも考えてプロに依頼するようにしましょう。

(特許庁:https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/newtype/document/new_shouhyou/tetuzuki.pdf)

サウンドロゴ作成に使えるサイト!

Studio Guzli

サウンドロゴに使える素材が有料でダウンロードできるサイトです。

声は入っていないので、後から吹き込んでサウンドロゴを作ることができます。

DOVA-SUNDROME

著作権フリーの効果音・BGMなどがダウンロード可能です。

オリジナル音源も22,000円で作曲依頼が可能なので、自分で作っていてやっぱりお願いしたいとなったら、依頼先の候補にもなります。

良いサウンドロゴを作るポイント!

良いサウンドロゴを作るための最も重要なことは
コンセプトをしっかり固めておくこと!
ですが、広告宣伝として効果的なサウンドロゴの作り方にはいくつかポイントがあります。

  • 商品名・企業名を繰り返す
  • 商品・企業の特徴を入れる
  • 企業メッセージを特徴的に伝える
  • 効果音だけで注意を惹く

これらの手法を取り入れている企業の具体例を取り上げながら、解説していきます。

CMで有名な企業のサウンドロゴ事例4選!

救心の事例

  • 救~心、救心。

(救心公式HP:https://www.kyushin.co.jp/about/about14.html)

救心は商品名を繰り返す典型的なサウンドロゴを使用しています。

この場合重要になるのが、

  • いかにテンポよく商品名を流すか
  • 曲調を企業イメージに合わせるか

という点です。

救心は一回目の読み上げを少し長く、二回目をテンポよく入れることでバランスを取っています。
また曲調も老若男女問わず優しい印象になっているのがわかります。

T-fal

  • 取手の取れる~ T-fal。

(Tfal公式チャンネル:https://www.youtube.com/watch?v=e4qw7seFRGU)

T-falは商品の特徴をダイレクトに曲にのせて紹介をするパターンのサウンドロゴです。

他にも

  • あっというまにすぐに沸く~ T-fal。

という同じ手法を用いたサウンドロゴを制作しています。

どちらも明るい曲調で、主婦層にも共感を得られそうな雰囲気のCMをサウンドロゴが上手に演出しています。

コスモ石油の事例

  • ココロも満タンに、コスモ石油

(コスモ石油公式チャンネル:https://www.youtube.com/c/COSMO%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

企業の理念をサウンドロゴにした事例です。
企業理念をサウンドロゴにする場合、キャッチーな表現でないと消費者は記憶に残してくれません。

これは商品特徴よりも、企業理念の方が消費者の直接的な利益につながらないからでしょう。

なので、しっかりとキャッチーかつ響きの良い方法でサウンドロゴを作ることを意識すると、消費者の心に残りやすくなります。

具体的な手法でいうと、文字遊び(当て字)などが有効的です。
ファミリーマートの「あなたと、コンビに、ファミリーマート」も典型的な文字遊びです。

AUDI

  • 効果音のみ

(Audi Japan公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/AudiJPKK

AUDIは効果音だけで注意を惹く手法で、サウンドロゴを作っています。

心臓の高鳴りのような効果音で、よくある音のように感じますが、この音を聞くとAUDIだと分かる人は多いと思います。

高級品で洗練されたイメージの強いAUDIですから、あえて言葉を入れず音だけで企業のイメージを表したのかも知れません。

効果音だけのサウンドロゴはコンセプトを表現するのが困難ですが、言語の壁を越えられるというメリットがあるので、グローバル企業は積極的に取り入れても良いかもしれません。

サウンドロゴを作ったら商標登録を!

サウンドロゴは商標登録を行う事で、権利を守ることができます。
商標登録を行うと、

  • 真似させない(牽制)
  • 真似されたら、利用停止させることができる(差止請求)
  • 真似されて被った被害を請求できる(損害賠償請求)

上記の3点を行えるようになります。

基本的にサウンドロゴを作成したら、商標登録をしておくべきでしょう。
実際に本記事で紹介したサウンドロゴのほとんどが商標登録を行なっています。

音の商標登録とは?

サウンドロゴは”音商標”という種類で登録されます。

音商標は平成25年から追加された商標の種類です。
サウンドロゴを含む”音”がビジネスに大きな影響を及ぼすようになったことから、新たに追加されました。
→意外と身近な音商標!具体例も併せて徹底解説!

音商標は楽曲譜面と歌詞が商標として登録されます。

※ファミリーマートの例

(特許庁:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2016-089525/425A95993C9650C3E0E5BAC92CC322823D5CD364CAEC161031A19A82C4519BCC/40/ja)

音商標の取得は難しい?

音商標を取得するためには、”この音はこの企業特有のものだ!”と証明する必要があるので、比較的取得の難易度が高くなります。

例えば正露丸のラッパ音は、正露丸特有の音だ!と証明するのに、非常に苦戦していました。
結果として登録までに、2年半以上の歳月がかかっています。

音商標の取得は、しっかりと商標登録の実績が豊富な事務所にお願いをしましょう。

音商標なら(R)スピード商標登録申請!

取得の難易度の高い音商標は、2020年出願件数全国2位の原田国際特許商標事務所にお任せしましょう!
原田国際特許商標事務所は、難しいと言われていた商標も粘り強く取得まで導いています!

何名もの弁理士から取れないといわれていた、商標「展示会営業」ついても審査官と粘り強く交渉をして取得してくれました。
もし、原田先生がいなければ、展示会営業に(R)マークをつけることはできませんでした。
(参照:https://shohyo-shinsei.com/voice)


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