進化し続ける家電たち!家電の特許3選【身近な特許事例の紹介】
知的財産権というとあまり馴染みのない言葉ですが、実は知財で守られている商品は身近にたくさんあります!
今回は冷蔵庫や炊飯器など、家電に関する特許についてまとめてご紹介します。
家電に関する特許の身近な例3選
家事をスムーズにこなすためになくてはならない家電。
冷蔵庫などはどの世帯でも必ず購入する家電でもあることから、年々便利な進化を遂げています。
どの家庭にも1台はある、身近な家電の特許について解説します。
ワンランク上の炊き加減!三菱電機の炊飯器「本炭釜」
三菱電機から販売されている炊飯器「本炭釜」。
炭99.9%から成る削り出し釜で、独自の技術である連続沸騰でお米をふっくら炊き上げる炊飯器です。
本炭釜は商品そのもので特許を取得しています。特許番号は第4611415号、発明名称は「加熱調理器」です。
従来の炊飯器は、調理容器内が沸騰温度に達した際、温度維持や吹きこぼれ防止のため、温度を制限させる機能がついているのが一般的でした。
上記の炊飯方法だと、お米に均等に熱が行き渡らず、ご飯がふっくら炊きあがらなかったり、炊き上がりにムラが発生することがあるのが問題点でした。
本商品では、調理機内で沸騰を持続させ、熱対流を発生し続けさせることで、ご飯をふっくら均一に炊き上げることができます。
時代に合わせた冷蔵庫!三菱電機の「切れちゃう瞬冷凍A.I.」
三菱電機の「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は、包丁や人間の手で小分けができる程度の冷凍が可能な−7度の冷凍室の機能です。
特許を取得しているのは冷蔵庫内の冷凍室です。特許番号は第3066010号、発明名称は「冷凍冷蔵庫」です。
従来の冷蔵庫は3度〜5度の冷蔵室と野菜室、0度〜−3度のチルド室、−18度前後の冷凍室で別れているのが一般的でした。
近年の共働き世帯増加に伴い、冷凍室の需要が以前よりも高まってますが、食品を完全に凍らせてしまう冷凍室での保管では、解凍に時間がかかったり、品質が落ちてしまうのが問題でした。
本製品では、−7度の新温度帯の冷凍室を備えることで、冷凍した食品を包丁などで切ることのできる硬さに冷凍保存できるようになっています。
また、食品の組織を壊さず、冷凍下でも鮮度を保つことが可能です。
汚れにくいエアコン!霧ヶ峰の「ハイブリッド ナノコーティング」
最後に紹介するのは三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」のハイブリッドナノコーティング機能。
エアコン内部にホコリ・油がつきづらくなる独自のファンコーティングです。
エアコンのファン自体と、ファンのコーティング素材で特許を取得しています。特許番号は第4698721号、発明名称は「空気調和機及びコーティング組成物」です。
従来のエアコンファン付近の露付き防止策は、ファン親水性または吸湿性の塗料を塗布して水分の付着を防ぐ方法などがありました。
上記の対策では、水分以外のホコリ、油煙、タバコのヤニなどの汚れを防ぐことができないのが課題でした。
霧ヶ峰では、油が付きにくい親水性フィルターに、ホコリ汚れを防ぐフッ素樹脂を、ナノレベルで配合させた独自のコーティングを採用。
さまざまなタイプの汚れを防ぐことで、エアコン内部を清潔に保ち、電気代の節約にも繋がっています。
特許は日常生活にあふれています!
今回は家電に関する特許についてまとめて紹介しました。
食品管理がスムーズになる冷蔵庫や、掃除の手間が省けて、節電対策にもなるエアコンなど、家電ならではの日々の暮らしをちょっと楽にする発明が特許にも多いように思います。
家電などの電気製品は競合も多いため、知財権で商品を守ることが大切です。
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