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ライセンスビジネス基礎講座 in コンテンツ東京2020

ライセンスビジネス

こんにちは!

10月21日から3日間に渡って開催された、コンテンツ東京2020のイベントレポートをご紹介します。

今回のコンテンツ東京2020では、ラインセンシングジャパンも併設されていました。
またセミナーの中にはキャラクターやブランド活用のための「特別ライセンス基礎講座」が開講されました。

この「特別ライセンス基礎講座」では商標やその他知財権の重要性などを解説していたので、講義内容を共有いたします。

登壇者

  • (株)アンドフィーカ代表取締役 今泉幸子 様
  • (株)キャラクター・バンク代表取締役社長 陸川和夫 様

コンテンツとは?

コンテンツとはもともと英語で”内容”という意味の言葉です。
今回ご紹介するコンテンツは、音楽・出版・映像・ゲーム・キャラクターなどを指す言葉です。

様々なエンターテイメントや情報が溢れている今、上記を指す言葉としてコンテンツが使われるようになりました。

このコンテンツの定義は、経済産業省が発行した「コンテンツの世界市場・日本市場の概念」によって定義されています。

知的財産権とは?

知的財産とは「他人に無断で利用されない権利」のことを指します。
コンテンツビジネスを語る上で、いつよう不可欠な用語の一つです。

また知的財産権の一つである「意匠権」に大きな変化がありました。
「意匠権」は今年の4月1日から権利が25年に延長されています。
このことから、国を挙げてデザインの価値をしっかりと保護していこうという流れがあることがわかります。

本セミナーでも知的財産権について解説されていましたが、
特許出願ラボでも知的財産権についての解説記事を公開しています。
意外と知らない?特許とその他知的財産権の違い

コンテンツはどの知的財産権で保護される?

知的財産権にはいくつかの種類がありますが、コンテンツは主に「商標権」と「著作権」によって保護されます。

コンテンツビジネスを展開する場合は、しっかりとこの2つの権利を押さえておきましょう。

「商標権」と「著作権」の違い

コンテンツを保護する「商標権」と「著作権」ですが、この2つの違いについて説明します。

「商標権」はサービスまたは商品の名前・マークなどを保護する権利であり、知財の中でも唯一更新可能な権利です。キャラクターの名前は「商標権」でのみ保護することができます。

キャラクターのビジュアルも併せて登録ができるので、キャラクターの権利は基本的に「商標権」で保護します。

「著作権」は無方式主義であり、制作した際に自動的に作者へ権利が付与されます。

権利の出願の必要もなく、権利維持に費用がかからないメリットがありますが、創作者の死後70年で権利が無くなり、パブリックドメイン化されてしまいます。

ランセンスビジネスを行う際は、「商標権」を取得しておく場合がほとんどです。

ライセンスに関わる混乱しやすい単語

ライセンスビジネスに関わっていると商品化権版権などといった言葉をよく耳にしますが、これらは正式な知的財産権ではありません。

商品化権は商標権を持つライセンサーが、ライセンシーに対し商品化することを許可したことを意味する言葉ですが、単なる合意(契約内容)であり、正式な知的財産権ではありません。

版権とは、商標権や著作権とほぼ同義であり、版権元というとライセンサーを指す場合が多いです。
版権も、商品化権と同様に正式な知的財産権ではありません。
福沢諭吉は翻訳した言葉だと言われています。

ライセンスビジネスの基本構造

ライセンスビジネス

ライセンスビジネスはライセンサー(権利保持者)とライセンシー(権利使用者)の合意によって成立します。

ライセンスビジネスの3つのステップ

ライセンスビジネスは大きくわけて3つのステップがあります。

契約内容に合意

ライセンサーとライセンシーが契約内容を合意する所から、ライセンスビジネスが始まります。

契約の際は、しっかりと必要事項を契約書に記載することが重要です。

契約書に記載する内容

  • プロパティ
  • 契約期間
  • 商品化カテゴリー・アイテム
  • ロイヤリティ
  • ミニマムギャランティ
  • 許諾地域
  • 販売チャネル
  • デザインの申請手順
  • 支払い手順

などが記載事項として挙げられます。

ポイントは適切な商品化カテゴリーを適切な範囲で設定することと、ロイヤリティを適切なパーセンテージで設定することです。

これらの契約内容は、ビジネスに関わる全ての人がしっかりと共通認識として持っておくことが非常に重要です。

商品等の承認

商品の承認とは、ライセンシーが試作品(プロトタイプ)を制作し、販売許可をライセンサーから貰うことを指します。

プロトタイプでの販売許可が降りてから、商品の量産を行います。

スムーズに販売するために、以下の4つのステップを滞りなく行うことが重要です。

  • 全体プランの策定
  • 商品企画
  • プロトタイプの生産
  • 量産計画

対価の受け取り

対価の受け取りとは、ライセンサーがライセンシーからロイヤリティ受け取ることを指します。

このロイヤリティは契約書の内容をもとに算出されます。

ロイヤリティの計算方法は

  • (基準となる価格)×(基準となる数量)×(合意された%)=ロイヤリティ

となります。

基準となる価格は上代・下代・輸入価格など様々で、双方の合意を持って決まります。

またミニマムギャランティとはライセンシーが絶対に支払わなくてはならない最低金額のことを指します。

ミニマムギャランティの設定がないと、基準となる数量を販売数とした時に、
販売数が0の場合ロイヤリティも同じく0となってしまいます。

ミニマムギャランティを100万円と設定した場合、販売数に関わらず最低でも100万円のロイヤリティが発生します。

ライセンスビジネス成功の鍵

コロナウイルスの蔓延もあり、ライセンスビジネスは大きな変革期を迎えています。

このような時代だからこそ、今までの商慣習や経験にとらわれず、ゼロベースで考えていくことが重要です。

ライセンスビジネスを始める場合、権利保護をしっかりと行い守りを固めることはもちろんの事、セールスやマーケティングにも力を入れて積極的に攻めることも重要です。

まとめ

ライセンスビジネス=権利を承諾することです。

大きな可能性を秘めているライセンスビジネスで成功を収めるためにも、
ニューノーマルな時代に新たな攻め方を考える力と実行力が重要になってきています。

ライセンスビジネスの基本を押さえつつ、常に最新情報をキャッチアップしチャンスを逃さないことが重要です。

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