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中小企業における特許の重要性!

特許は大手に限らず、中小企業にとっても非常に重要な権利です。
本記事では、日本における中小企業の特許出願の現状や、特許の重要性について紹介していこうと思います。

中小企業による特許出願件数

特許庁の公開する特許行政年次報告書によると、日本の企業の99.7%が中小企業であるにも関わらず、2019年の特許出願数に関しては83.9%が大手企業による出願というデータがあります。つまり24.5万件の特許出願のうち中小企業による出願は16.1%ということになります。

2019年の特許出願のデータからも読み取れる様に、中小企業にとって特許の優先があまり高くないのが現状なのではないでしょうか。

しかし特許は事業を行う上で非常に重要な権利であり、これは大手に限らず中小企業にとっても重要であるということは間違いありません。

中小企業における知財戦略の重要性

事業を守る大切な権利!

特許を取得することで、発明を独占することができます。画期的な発明を独占することで、事業を行う上での大きな強みとなることでしょう。

しかしどんなに画期的な発明やサービス内容でも、模倣されてしまっては事業拡大のチャンスを逃してしまいます。

自社の強みや事業そのものを守るためにもしっかりと知財戦略を練っておきましょう。

特許が新たな可能性を生むきっかけに!

ライセンス収入の可能性

自社の持つ特許を他社へ貸与することで、ライセンス収益を生むことができます。市場を独占して、独自に利益を生む以外の収益化も見込めます。

広告宣伝効果も!

特許は技術力の証明でもあります。取得した特許を皮切りに、今まで取引のなかった大手企業と連携し開発をすることもあるかもしれません。

特に近年オープンイノベーションが注目を浴びていることもあり、新たな機会の創出に特許は非常に良いかもしれません。

オープンイノベーションには様々な形があり、多くの企業が成功をしています。
2020年9月に開催された知財EXPOでは、オープンイノベーションについても語られていました。
当日の内容はこちらの記事で紹介をしています。
→知財EXPOに行ってきました!

企業の信用にも繋がる

資金調達の際に企業の信用は非常に重要です。

技術力の証明でもある特許は企業の信用に繋がります。

そのため中小企業に限らず、スタートアップにとっても特許の取得は成功に繋がる大きな一歩となるでしょう。

事業計画策定にも役立つパテントマップ!

企業の成功の鍵を握る事業計画ですが、その事業計画の策定に役立つのが知財戦略の一つであるパテントマップです。

パテントマップとは取得している特許や、その特許の改良、拡張可能性、関連技術などを網羅的に見える化するツールのことを指します。

特許を取得とパテントマップの作成によって、企業の新たな可能性に気づくことができるかも知れません。

中小企業向けの減免制度

中小企業にとって特許が重要なことは理解できたと思いますが、やはりネックとなってくるのが費用面だと思います。

特許庁では、中小企業に対して、費用の減免制度を用意していますので、
しっかりと自社が対象となるか確認をしておきましょう。

減免内容

減免対象者減免内容
中小企業(会社)審査請求料:1/2に軽減
特許料:1/2に軽減(1~10年分)
中小企業(個人事業主)審査請求料:1/2に軽減
特許料:1/2に軽減(1~10年分)
中小ベンチャー企業(法人・個人)審査請求料:1/3に軽減
特許料:1/3に軽減(1~10年分)
小規模事業者(法人・個人)審査請求料:1/3に軽減
特許料:1/3に軽減(1~10年分)
参照:https://www.jpo.go.jp/system/process/tesuryo/genmen/genmen20190401/index.html

上記の表の様に、最大で1/3の軽減を受けることができます。

対象者に関しては細かな規定があるので、自社が対象となるかしっかりと確認をしておきましょう。
→減免制度について(特許庁)

特許の出願費用と維持費用

特許は出願時だけでなく、維持にも費用がかかります。

取得までの費用¥581,582
維持費用(20年)¥746,000
合計¥1,327,582
※出願時に特許事務所へ依頼した場合の平均金額

請求項数が1項の場合でも、20年間維持すると約130万円の費用がかかります。

軽減を受けることができれば、費用面でのハードルがぐっと下がるので、積極的に減免制度を利用しましょう。

中小企業を積極支援している特許事務所!

中小企業の特許出願となると、特許事務所に依頼をすることをお勧めします。
特に初めての出願となると、信頼して特許の出願を依頼できる特許事務所を探すことが非常に重要です。

単に代理出願をするだけでなく、知財戦略を含んだコンサルティングをしてくれる特許事務所もあるので、サービス内容をしっかりと確認し、自分にあった特許事務所を選ぶ様にしましょう。

佐野国際特許事務所

特徴

  • 中小企業・ベンチャー企業へのコンサルティングが充実
  • 知財部を持たない企業に対し、様々なサービスを提供
  • 外国出願の経験も豊富

東京に事務所を構える佐野国際特許事務所。中小企業やベンチャー企業に対して手厚いサポートを提供しています。特に特許の出願の仕方を一から指導してくれる、特許出願サポートサービスや、パテントリエゾンマン(弁理士のアシスタント)を派遣する画期的なサービスは中小企業から多くの支持を得ています。

所在地

〒104-0042 東京都中央区入船1丁目2番9号八丁堀MFビル9F

みなとみらい特許事務所

特徴

  • 中小企業・スタートアップ企業の支援実績が5,000社以上
  • 複数の弁理士が所属し幅広い分野の特許に対応可能
  • 多数の海外事務所と提携

神奈川県横浜市に位置するみなとみらい特許事務所。中小企業を中心に創業以来手がけた知財業務は約5000件、直近5年の商標登録の代理件数全国NO.1の実績を誇る実力ある事務所です。複数弁理士が所属し、幅広い特許に対応可能なのも強みの一つです。

所在地

〒220-6008 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA 8F

いな音(イナオト)特許事務所

特徴

  • 代表弁理士が中小企業支援センターの知財専門家としての経験がある
  • 商標調査無料など、中小企業に嬉しい支援制度
  • 諸外国事務所と提携したスムーズな外国出願

大阪に事務所を構えるいな音特許事務所。多くの中小企業の知財を支援してきた経験があります。中小企業支援センターの知財専門家として数百の案件を担当した、実績豊富な弁理士による手厚いサポート体制が評判です。個人発明家のさいなアイデア相談にも親身になって受け付けてくれますので、知財で悩んでいる場合、一度相談をしてみることをおすすめします。

所在地

〒550-0012 大阪市西区靭本町2-9-6 本町翁ビルディング7階

イトサイト豊村特許事務所

特徴

  • 中小企業を積極的に支援
  • 企業目線に立った丁寧なサポート体制
  • メカトロニクス、制御、通信機器、システム、ビジネスモデル分野に強い知財業務

福岡県に事務所を構えるイトサイト豊村特許事務所。メカトロニクス、制御、通信機器、システム、ビジネスモデル分野を中心に、幅広い知財業務を取り扱っています。大手電機メーカー、大学での勤務経験を活かした多角的な視点の知財戦略が強みです。中小企業の案件を積極的に取り扱っており、地元福岡の企業からも多くの支持を集めています。初回相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。

所在地

〒819-0373 福岡県福岡市西区周船寺3-28-9

伴昌樹特許事務所

特徴

  • 化学・材料分野に強い知財業務
  • 中小・ベンチャー企業を積極支援
  • クライアントに寄り添う丁寧なサポート体制

愛知県に事務所を構える伴昌樹特許事務所。専門的に取り扱う化学・材料分野をはじめとして、幅広い技術分野の知財業務を手がけています。お客様を「クライアント(暗い暗闘)」から「ワライアント(笑い安堵)™」に変えるをモットーに、ワライアントへのヒアリングを重視し、それぞれのケースに最適な戦略を提案します。国内出願はもちろん、語学堪能な所長弁理士による豊富な外国出願実績も強みです。初回相談は無料なので、まずは一度相談してみたいという方にもおすすめです。

所在地

〒441-8083 愛知県豊橋市東脇1-5-7

まとめ

日本企業の大半を占める中小企業ですが、特許の出願数はまだまだ少ないのが現状です。しかし近年オープンイノベーションなども注目を浴び出しており、守りの特許から、可能性を広げる攻めの特許として活用し出している企業も多いです。

今後の可能性を広げるためにも、特許の出願を検討してみましょう。

初めての特許出願は特許事務所選びが非常に重要です。
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