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強風でも折れない傘、その名も「ポキッと折れるんです」〜長寿乃里〜【おもしろ特許】

「買ったばかりの傘なのに、風が強くて折れてしまった…。」

強風に煽られて、傘の骨の部分がポキッと折れてしまう。誰もが一度は経験があるのではないでしょうか。

雨が降っていても、風が強いと傘を差すのを躊躇してしまいますよね。

今回紹介する特許は、なんと強風でも折れない傘です。

株式会社 長寿乃里から販売されている、その傘の商品名は「ポキッと折れるんです®」。

え?やっぱり折れるんじゃないですか?と、思われた方もいるかもしれませんね。

今回は、ユーモアあふれるネーミングの特許商品「ポキッと折れるんです」を紹介します。

【特許の基本情報】

特許番号:特許第5828963号

発明の名称:風圧により損傷しない傘

特許権者:坂巻 謙一

出願日:2013.9.6

出願状況:特許取得済み

特許の肝「発明が解決しようとする課題」を簡単解説!

【背景技術】
【0002】
  近頃、異常気象の影響で、一度に多量の降雨が来襲することが頻繁にあり、このような状況においては急激に気圧配置が変化することから台風などと同様に強風が伴うことが多い。そして、このような台風や強風時に傘をさすと、傘は傘布が大きな風圧を受けることになり、大きな風圧で使用者が転倒したり、傘が飛翔したりして身体に損傷を受けることになる。また、従来の傘は内側から風圧を受けるといわゆるロート状に反転し、外側から受けると内側に向けて湾曲変形してしまうという事態が生じる。

【発明が解決しようとする課題】
【0013】
  本発明は、前記従来の風圧により損傷しない傘が有する問題点を解決して、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供することは勿論のこと、風圧が傘布の内側方向はいうまでもなく外側方向から掛かった場合にも対応が可能な耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供すること、殊に傘を開いた状態の親骨および傘布に傘布を張設するテンションを超えた風圧が作用したときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨を反転させて前記傘の親骨の損傷を防ぐことにより過剰な耐圧に伴って生じる人体への損傷や傘自体の破損を防ぐ安全な傘を提供することを課題とする。

【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0016】
  本発明によれば、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供が可能なことは勿論のこと、耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供することができる。殊に、本発明は傘を開いた際、親骨および傘布による傘布を張設するテンションを超えた風圧が内側から外側反転ヒンジに加わったとき、または先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持する保持力を超えた風圧が加わったときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨の先端部を外側方向に反転させて傘の損傷を防ぎ、併せて、外側方向反転ヒンジでは外側方向に掛かった過剰な耐圧に伴って生じる人体への衝撃も防止した安全な傘を提供するとともに、一旦反転した親骨については、一度前記傘を閉じて再度開くことにより親骨と傘布のテンションにより再び元の状態に容易に復帰し、さらに収納時は係止部により親骨を本来の直線状に保持することを可能とした。

出典:J-PlatPat

これまでは、傘を差した状態で内側から強い風圧を受けると、骨の部分が変形湾曲し、耐えきれないとそのままポキッと折れてしまいました。こうなると、傘としてはもう使いものになりません。

今回の特許技術は、内側からの強い風圧を「受ける」のではなく、「受け流す」という発想に変えています。

簡単にいうと、傘の骨にヒンジと呼ばれる関節のような曲がる機能を追加しました。

この結果、傘の内側に強い風圧が加わったときに骨が踏ん張らずに、ヒンジの部分でポキッと折れる構造にしたんですね。折れたヒンジの部分は、一旦傘を閉じてまた開き直せば元通りになります。

傘が強風で煽られると体勢を崩してしまい、最悪の場合、事故にも繋がります。この「ポキッと折れるんです」なら、お子様やご年配の方にも安心して使えるのではないでしょうか。

誕生の背景「傘のゴミをなくしたい」

台風の後によく見られる光景ですよね。

「世の中から傘のゴミをなくしたい」

このような思いから誕生したのが、この「ポキッと折れるんです」。

じつは、ゴミの分別で困るのがこの折れた傘。

骨の部分は燃えないので当然「不燃ゴミ」の扱いとなるのですが、50cm以上の大きな傘は「粗大ゴミ」に入る地域もあります。

筆者の家庭では、粗大ゴミ排出率No.1が折れて使えなくなった傘です。子供用に買ったばかりの傘が翌月には折れていた…なんてこともありました。

個人的には、もっと早くこの傘に出会いたかったですね。

まとめ

強風でも折れない傘「ポキッと折れるんです」について紹介しました。

折れる構造を組み込んでおくことで、強風を受け流すことが可能になった傘。

気になった方はこちらのサイトで販売可能な店舗を紹介しています。価格は2,200円(税込)。Amazonや楽天市場でも購入ができますので、興味のある方は是非見てください。

※価格は2022年8月15日現在の情報です。

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