【商標の区分】第42類を徹底解説！
商標区分 第42類の解説
商標区分の第42類は主に「科学技術又は産業に関する調査研究及び設計並びに電子計算機又はソフトウェアの設計及び開発スポーツ及び文化活動」が該当します。
具体的にはアプリ・ソフトウェア開発、デザイナー業、プログラミング、気象予報、ITコンサルティングなどが該当します。
ウェブブラウザ上で使用するアプリなどが第42類なのに対し、スマホなどにインストールして使用するアプリは第9類となります。
IT事業では第9類、第42類を両方取得するケースが非常に多いです。
また、ITコンサルティングは第42類ですが経営コンサルティングは第35類に区分されるため、こちらもコンサルティング会社は両方の商標を取得するケースが多いです。
注意点
第42類で商標を取得するときは下記の点に注意しましょう。
- 市場調査は第35類
- 経営コンサルティングは第35類
- ダウンロードして使用するアプリは第9類
- 採鉱、石油及びガスの掘削は第37類
- 医療及び獣医サービスは第44類
- 法律業務は第45類
- 広告業は第35類
第42類を取得する業種
第42類で商標を取得している企業は下記の業種が多いです。
- IT業
- コンサルティング業
- 建設業
- 鉱業
第42類を取得している企業の例
清水建設株式会社
国内大手建設会社である、清水建設株式会社。
第42類で300件以上の商標を取得しています。
指定役務としては「産業廃棄物の収集及び処分，建築物の設計，測量，電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守，建築又は都市開発計画に関する研究，土木に関する試験又は研究，電力プラントに関するエンジニアリング，化学プラントに関するエンジニアリング，通信プラントに関するエンジニアリング，製鉄プラントに関するエンジニアリング，非鉄プラントに関するエンジニアリング」などを登録しています。
※清水建設の商標登録
株式会社博報堂
電通と並んで広告代理店のツートップを誇る株式会社博報堂。
第42類で200件以上の商標を取得しています。
「デザインの考案，飲食物の提供，飲食物の提供場所に関する情報の提供，美容，理容，入浴施設の提供，オフセット印刷，グラビア印刷，スクリーン印刷，石版印刷，凸版印刷」などを指定役務として登録しています。
最も多く取得しているのは広告業が含まれる第35類の商標となります。
※博報堂の商標登録
スマートニュース株式会社
ニュースアプリ「スマートニュース」を運営するスマートニュース株式会社。
ダウンロードアプリが有名なので、第9類が多いのかと思いきや、第42類での商標取得のほうが多くなっています。
第42類「気象情報の提供，ブログのためのサーバの記憶領域の貸与，その他のサーバの記憶領域の貸与，電子計算機用プログラムの設計・作成又は保守，電子計算機の貸与，オンラインによる新聞・雑誌記事を掲載するウェブサイトにアクセスするためのコンピュ－タソフトウェア・コンピュータプログラム又は携帯情報端末用アプリケーションソフトウェアの提供，オンラインによるインターネット上の新聞・雑誌記事を閲覧するためのコンピュ－タソフトウェア・コンピュータプログラム又は携帯情報端末用アプリケーションソフトウェアの提供，電子計算機用プログラムの提供」などの指定役務で商標を取得しています。
※スマートニュースの商標登録
第42類に該当するサービス（指定役務の例）
- 採鉱、石油及びガスの掘削
- 気象情報の提供
- 建築物の設計，測量
- 地質の調査
- 機械・装置若しくは器具（これらの部品を含む。）又はこれらの機械等により構成される設備の設計
- デザインの考案
- 電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守
- 電子計算機・自動車その他その用途に応じて的確な操作をするためには高度の専門的な知識・技術又は経験を必要とする機械の性能・操作方法等に関する紹介及び説明
- 医薬品・化粧品又は食品の試験・検査又は研究
- 建築又は都市計画に関する研究，公害の防止に関する試験又は研究，電気に関する試験又は研究，土木に関する試験又は研究
- 農業・畜産又は水産に関する試験・検査又は研究
- 機械器具に関する試験又は研究
- 計測器の貸与
- 電子計算機の貸与，電子計算機用プログラムの提供
- 理化学機械器具の貸与
- 製図用具の貸与
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